イージス自転車神様ver また名前負けすか!?
「やぁ、我が兄弟!」
心なしか機嫌が良い様に見えるな。何か良い事でもあったのか!?
「こんにちは。いきなりどうしたんですか!?」
「我が兄弟がこの時間軸で共に過ごしてる、永禄の我が兄弟のお陰で、おいの神格が上がったんだなぁ」
「ん?どういう意味です?」
「そのままの意味なんだなぁ。おいを象(かたど)った木像を作って祀ってくれたから神格が上がったんだなぁ」
太助さんの木像の事か!?もう出来たの!?それにそんな簡単に神格上がるの!?
「おいは色んな世界線でも、中々おいの事を祀ってもらえないんだなぁ。飢饉が起きて食物栽培の知恵を与えても、感謝されるのは我が父だけなんだなぁ」
なんか可哀想に思えるんだが!?
「違う世界線で、魔王が暴れて魔法がある世界に降臨して勇者に助言しても、感謝されるのは鍛治神や魔法神や知識神なんだなぁ」
「それはなんとも・・・。ですが、私は農業神様に感謝してますよ?変わらずこの時代でも美味しいご飯食べれるし、色々助言頂けるし私用の商品作ってくれるしで、至れり尽くせりですよ」
「今の言葉嬉しいんだなぁ。そんな事言ってもらえるのは久しぶりなんだなぁ」
「いえ、事実ですよ。いつもありがとうございます。それで何か御用でしたか?」
「嬉しくて感謝を伝えたくて降臨したんだなぁ。ついでに頼まれてた物も出来たんだなぁ。広告と言ってたがこのまま商品説明するんだなぁ」
「乗り物ですか!?もう出来たんですか!?流石です!!!」
「おいの眷属も頑張ってくれたんだなぁ」
「眷属の方にも私がありがとうございますと言ってたと伝えて下さい!」
「分かったんだなぁ。それでこれなんだなぁ。名付けて・・・イージス自転車神様ver」
俺は思うんだが何でどの商品も名前はめっちゃカッコイイの!?自動迎撃システムでも付いてる自転車なの!?
「それは特別な自転車だからなんだなぁ」
だから心読まないで頂きたい!!!
「すいません!ありがとうございます!それでこれはいくらなんですか!?」
「我が兄弟は勘違いしてるんだなぁ。見た目は、我が兄弟が居た時代の自転車と変わらないだなぁ。けどこれはいくら漕いでも疲れないんだなぁ。タイヤもパンクしないんだなぁ。それに壊れないんだなぁ」
「え!?めっちゃ凄い!!高性能じゃないすか!!!」
「一生懸命開発したんだなぁ。それに速さも本当は光速にしようと思ったんだなぁ。けどおいの眷属が『我が兄弟の時間軸ではちょっと時代を先取りし過ぎる』と注意があったんだなぁ。だから時速70キロくらいまでにしたんだなぁ」
いや、光速の自転車ってなんぞ!?どんな自転車だよ!!眷属にもまともな人が居て良かった!!気になる値段だが高そうだな・・・・。
「さすが神様が作った自転車ですね!素晴らしいと思います!値段の方は・・・・?」
「イージス自転車神様ver.と言って欲しいんだなぁ。お金は今回は要らないんだなぁ。プレゼントなんだなぁ」
名前に誇りを持ってるのか!!
「え!?マジっすか!?何でそんなプレゼントしてくれるのですか!?」
「おいの神格を一度だけじゃなく、二度も上げてくれたからなんだなぁ。それに我が兄弟の時間軸で、おいが作った物が活躍するのは嬉しいんだなぁ。我が兄弟が共に過ごし祀ってくれた、永禄の我が兄弟と同じ台数のイージス自転車神様ver.を、ボックスに入れたんだなぁ」
「本当ですか!?ありがとうございます!!本当に助かります!」
「お客様の意見を聞く事も大事なんだなぁ。それと我が兄弟は火縄銃に固執してるから、アドバイスするんだなぁ。空気銃でもこの時間軸なら、火縄銃と同等の効果を発揮するんだなぁ」
「ありがとうございます!エアガンですか!?エアガンがそんなに!?」
「エアガンではないんだなぁ。一度タブレットで見るといいんだなぁ」
「分かりました!ありがとうございます!それと最後聞きたいのですが、あの鋳型で作った火縄銃は、何でピンク色になったのですか!?」
「・・・・・・・・・・仕様なんだなぁ」
仕様!?あぁ〜。これも仕様ですか。
「あっ、はい。分かりました。また何かあればよろしくお願い致します!」
「ではさよならなんだなぁ。それとイージス自転車神様ver.をよく観察して欲しいんだなぁ。後は自分で楽しんで欲しいんだなぁ」
「意味が分からないんですけど!?とりあえずありがとうございました!」
観察?自分で楽しむ?どういう事だ!?
〜止まった時間が動き出す〜
中々濃い時間だったな。確か銃声がして信長さんに呼ばれたんだよな!?急ごう!
「遅いッ!!!!貴様も遠藤と走るかッ!?」
いや、遠藤さん関係なくねぇ!?顔引き攣ってるよ!?
「お館様!そんな事よりこの威力の事を!」
「一益、すまん。此奴を見ると1日1回怒鳴らずに居られなくなるのだ。許せ」
いや何!?何でオレ見たら1日1回怒鳴りたくなるの!?可笑しいだろ!?
「その気持ち、某も分かりまする。ですが今は・・・」
いや滝川さんも!?何でだよ!!
「まあまあ、お館様も滝川殿も落ち着いて」
「ふん。おい!この鉄砲はどう作ったのだ!?それにこの色は何なのだ?」
あっ、はい。その色は仕様だそうです。
と答えれたらいいのだがそんな事は言えない。
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