お市さんだろうと思う人めっちゃ美人、そしてオーラは見紛う事なき紫色でした
城に戻り急いで台所に向かおうとしたら入り口で信長が仁王立ちで待っていた。
「遅いっ!!!!!ワシは腹が減っておる!!!まだ見た事ないのを作れ!」
はい、また出たよ。我が儘!腹減ってイライラするとかマジで餓鬼じゃん!!!
「すいません、急いで作ります!獣の肉とか気にしないで作っても構いませんか?」
「ふん。今更じゃな。何でも持ってまいれ」
う〜ん・・・・。何作ろうかな?折角収穫した野菜あるからこれを中心で何か作るかな・・・。
とりあえず早く作れる物、肉だけ買って野菜炒めでも作るか!!んで、パンプキンスープでも作るか!
《豚肉細切れ1キロ》¥3000
《濃厚特選牛乳1ℓ》¥1500
《コンソメの素》¥500
「伊右衛門さん、すいません。今から作りますので、お米は普通に炊いてくれますか?それでこの肉と昨日の野菜の玉ねぎ、かぼちゃを用意お願いします」
それからかぼちゃの皮を剥いて牛乳、コンソメの素を少々、塩少々入れてパンプキンスープを作り、野菜炒めは肉と玉ねぎだけだが、シンプルに塩のみの味付けにした。
そんなに難しくないため伊右衛門さん、お弟子さんもすぐに覚えてくれた。
「剣城よ?本当にこの獣肉を出すのか?かなり香ばしい匂いはしておるが・・・・それにこの鮮やかな汁も中々に美味そうではないか」
「伊右衛門さん達も食べれば分かります。獣肉の忌避感はあるかもしれませんが、これを食べたら体が丈夫になり咳病になりにくく、戦の折には強い体になりますよ」
「そこまで言うなら気にはなるが・・・味見をせずにお出しはできん。では少しだけ・・・・・美味い!!!塩の味つけしか確かにしておらんが何でこんなに美味いのだ!?それにこの汁も何とも言えん優しい味だ!!これまた食べた事ない!!」
「でしょ?肉にも臭い肉もありますが塩だけでも美味しい料理方法があるんです。今回はこの玉ねぎしか使ってませんが、この料理に醤油、砂糖などを混ぜて少し炒めたらまた違う味になります。色々試して下さい」
「剣城は中々詳しいではないか。よし!お前らもちゃんと剣城の言う事は覚えておけよ」
「そんな詳しくはないですが色々作って食べましょう!では信長様に持っていきますね」
お膳に乗せて小姓に信長が居る所に案内された。ここが清洲で信長がよく居る部屋らしい。
「お待たせしました。今日の夕餉は豚肉の野菜炒め、パンプキンスープで・・・・・す」
「何じゃ?妾が居たら不満かえ?」
クッ!!!濃姫さんが居るのは誤算だった!!
「貴様はお濃が嫌いか?」
いやいや、本人を前にしてしかも信長さんの奥さんの事嫌いです!!!!!とか言える人はこの世界で誰も居らんでしょうが!!!!
「いえ、2人分お持ちすれば良かったと思いまして、今すぐよそってきますのでお待ち下さい」
「妾はここから逃げも隠れもせん。急がず持ってくるが良い」
天上天下唯我独尊を超えて貴方は魔王ですか!?
オレは急いで廊下に出て台所に行こうとしたら若い側女さんが慌てて階段上がってお膳に先程の料理を乗せていた。
「ヘーッヘーッ・・・すいません・・。ヘーッヘーッ・・・。殿方、ありがとうございまする・・。義姉様にこれを・・・・」
うん!?義姉様!?
てか、めっちゃ息切れしてんじゃん!!しかも倒れ込んでるやん!!!あの短時間で凄っ!!!さすがにこれは見過ごせないよな!?あの老婆の側女なら放っておいてもゲフンゲフン・・・。
《リポ○タン》¥180
効能・・・疲れた体に良く効く栄養ドリンク。風邪の初期や体力が落ちてる時に飲めば数分後には元の体に戻る。
いや、久々に効能書いてるよ!!!!めっちゃ優秀過ぎじゃん!!!これ飲めば風邪なんか怖くね〜じゃん!!!
とりあえずこれを購入して蓋を開けて飲ませてあげた。うん。久々に女の匂いを感じた。この辺りの酸素濃度が変わるくらいに深呼吸しまくった。
「大丈夫ですか?これを飲めばすぐに良くなると思います」
「ほんに、ありがとうございまする。殿方のお名前をお聞きしても?」
んっ!?少し濃姫さんと似たオーラを感じたが・・・でも・・・・むっちゃ可愛い!!!現代でも全然可愛いって言えるくらい美人なんですけどぉぉぉ!!!!!めっちゃ良い匂いなんだが!!!!
いかん!いかん!久々の女にまた内なる自分が出てくるところだった。
「ゴホンッ!え〜、私(わたくし)芝田剣城(つるぎ)と申します。暫く城勤めする事になっております。以後お見知りおきを」
クッ!決まったな!これは決まった!わざと、低い声で自己紹介・・・。これは決まった!!これでやっとハーレムルート解禁か!?
「まあ!では、貴方が義姉様が言ってましたカエルさんですか!?」
はっ!?何故(なにゆえ)貴方がカエルの件(くだり)を知っておるのですか!?!?しかも何も悪びれる様子も無く・・・。
「えっ・・?あっ・・・・はい。カエルでございます」
「キャハッ!!!やっぱそのお腹カエルだ!!」
クソビッチが!!これならリポ○タン渡すんじゃなかった!!もういい!早く料理を濃姫さんに渡そう。
「料理ありがとうございました。濃姫様にお渡ししますね」
「いえ、先程カエル殿が妾に飲ませた少しお口がヒリヒリする飲み物を飲んで元気になりましたので妾からお渡しします」
口調は丁寧なのに馬鹿にされてる気がする・・・。それに相手の名前聞いてないけど絶対お市さんだろっ!!!
そう言われ、お市さんが料理を持ってその後にオレが続いた。
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