失言あわや!?
「八兵衛村長?失礼な言い方ですがこの家でいらない皿とか、焼き物みたいなのは無いですか?」
「そんな物、村にある訳ないだろ!?」
オレはガッカリする。
でも念願の現代のトイレットペーパー、服、カツカレーの為に、めげないぞ!!
「今すぐは無理ですが必ずお返しします!八兵衛村長!刀か甲冑を貸していただけませんか!?」
この期に及んでオレはトマホークmk-2神様verという最強?に近いピストルがあるのに物を売って楽しようとしてしまう。
「刀も甲冑も剣城は一人、戦でも行くのか?それに刀も甲冑も戦でもないのに、勝手に借りれば織田の殿様に罰を受けちまう。だからこの村では誰も持っていない」
「ガ────ンっ!!」
リアルにこんな言葉を吐いてしまった。
くそっ!こうなったらもういい!どうにでもなれだ!
「何か畑とか山とかで熊とか猪とか困ってる害獣みたいなこと無いですかっっっ!?」
八兵衛村長に詰め寄りながら聞いてしまう。
「くっ、どうしたんだ?急に!?頭でもおかしくなったのか!?」
「早急に試したい事、イヤ、これは村全体の為にもなるんです!!!この時代、肉は食べるの禁忌だと言うのは知ってます!けど、この肉を食べる事によって含まれる動物性タンパク質が体を構成するのに必要な栄養なのです!」
と、力説したところで、しまったーと思うがもう遅かった……。
「何?何?何?この時代?禁忌?タンなんとか?栄養!?意味が分からんが」
「今は何も聞かずにに教えて下さい。いつか必ずお答えします。そして今から自分がする事は本当に良い事なのです。なんなら自分が先に禁忌を破って肉を食べます。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・分かった。信じよう。剣城よ、正直ワシは農奴だ。織田の大殿様の時に先に言うた戦でワシは、ワシの生まれた村から鞍替えになった。男手が足りず、維持できなくなったからだ。そして似た様な村が複数あり、寄り合いで新しい村の開墾となった。14年程経ったか。ここまできた。そりゃ豊作な開墾は出来てねーが。
今川の殿様を今の織田の殿様が破り、その時駆り出された者もこの村に居る。数人だが帰って来なかった者もいる。みんなワシを村長と慕ってくれている。剣城はさっき他の家の奴らに悪口言われたと言ってたがワシはてっきりそいつらを手討ちにするのかと思うた。
さっき剣城が言うた言葉の半分もワシは意味が分からなかった。生まれがやはり違うのだろうな?けど、剣城の目がおつやの父上…。頭と同じ目をしとる。優しい目だ。だから剣城の事は信じよう」
なんかオレは必死でどう誤魔化そうか考えてたのが嘘の様に話が終わった。疑問はあるだろうが何故か信じてくれた。
褌一丁のメタボの男なのに。
ここはどうにかして獣でも狩って肉が Garden of Edenに売れるかは分からないが試してみよう。
元が村の害獣なら狩っても大丈夫な筈だ。
てか、仮に熊だとしてこの"トマホークmk-2神様verで倒せるのか!?
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