神様再び降臨
「貴様はそれで何が出来る?」
また聞かれた。何て答えようか。もう未来から来た事を言うか!?そもそもこんな事言って信じてもらえられるのか!?滝川さん、柴田さんになんかはまず『痴れ者がっ!!』とか言って斬られそうだし・・・。と、少し考えていると急に周りの動きが止まっている事に気付く。
「ふぁっふぁっふぁっふぁっ。我が子よ、良く来た」
いやいや。良く来たじゃなくて毎回、貴方様ゴッドファーザーさんから現れて居ますよね!?!?!?と内心ツッコむ。
「ワシが来たのではないっ!!!おぬしが来たのじゃっ!!(キリッ)」と変なプライドがあるのかオレが来た事にするゴッドファーザー。
「それでこの間の広告の栄養剤はどうじゃった!?中々に良さそうじゃろ!?効き目も良さそうじゃろ!?なんならここで価格相談してやっても良いのじゃぞ?んっ?」
いやいや、状況考えろよ!今そんな状況じゃないの誰が見ても分かるだろ!!!と内心思いながら溜め息を吐く。
「心読めると思うので今の自分の思いは分かるかと思いますが、多分大変に素晴らしい物かと思いますが今はまだ買える状況じゃございません。なんなら命の灯火が危うい状況です」
「なーにをそんなに焦っている我が子よ。この状況で余程の事を言わん限り我が子は死ぬる世界線はないぞ?さっさと、この状況を打破して村に帰るも良し、ワシが作った"Garden of Eden"を使い未来から来たと言おうも良し、はたまたトマホークmk-2神様verを使い戦をするも良し、どんな事をしても自由じゃぞ?」
「えっ!?この前、歴史の修正をしているのは神様達であまり歴史が変わる様な事をするなって感じではなかったですか!?」
「左様。世界線の管理、修正はしておるよ。ここで織田の我が子が死のうとも、違う我が子が天下統一に向けて動く。その後はさほど変わらない我が子が知ってる歴史となる。これが修正だ」
「では、自分は気にせずにバンバンネットスーパー使ってもいいんですか?」
「ネットスーパーを使いこの世を良い方向に変えるならばワシは何も言わん。そもそも我が子がどう生きようとワシがとやかく言う事は無い。そのネットスーパーを使い我が子が危険になる世界線もある。
それでもワシは我が子だけを贔屓する事はない。ただワシや部下達の仕事が増えるだけじゃ。じゃから好きな様に生きてよいぞ?」
うわっ。そりゃ、オレがネットスーパーばっかで物を溢れ返してもいい未来は無いかもしれんがこの前会った時めっちゃ神様モードで"ワシが管理しておる"とかドヤ顔で言うてたのに!!!!!かと言ってこの危機を何とかしないとダメだな。
「分かりました。無茶し過ぎず好きな様に生きさせてもらいますね。それで今回は何か用だったんですか?」
「よくぞ聞いてくれた我が子よ!!!実はほかでもない。この前の例の違う星の件は上手くいっているようじゃ。それでだな、今度は日頃頑張っているその星の神(彼女)に星の誕生16億3874日記念に差し入れ(プレゼント)でも渡そうかと思うのじゃが何か良いもんは無いか?」
おいおい!なんだよ!!その中途半端な年数は!!!それに、未だ素人魔法使い&現在命の灯火が消えそうなオレにそんな事を聞くか?嫌味か!?神様だって恋愛くらいしとるのにと言う嫌味か!?オレはブツクサ言いながら一応思案する。
そう言えばあれは昔親父がパチンコに行った帰り、タバコの臭いをバレないように香水を買って玄関前で自分につけようとしたら買い物から帰って来たお袋に『何持ってるの?』と聞かれ焦った父親がお袋に『お前にプレゼントだ』って渡してたな。お袋喜んでたな。
「匂いの好みはありますが香水なんか如何ですか!?自分のお袋は親父からのプレゼントで喜んでましたよ」
「そうか!香水か!!良きアイデアだな。そのアイデア使わせてもらう!礼を言う。我が子よ。では!ワシは世界線の管理、修正が忙しいでな。他に何かあるか?よし!無いな!では行け!」
と前回と変わらず言われたものの周りの時間ストップしてるだけでどこにもオレは行けねぇ〜んだけどと思った。
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