第197話 義賊がいっぱいーストーリー
我が家に可愛いメガネ・スティーラーがいることはかつてお話したわけですが、最近では更なる進化を遂げています。
『第36話 スペル・スティール』
https://kakuyomu.jp/works/16817330655235177535/episodes/16817330656870160610
幾つか行動パターンを増やしているのですが、そのうちの一つが、私からメガネを取ったあと、「ママ、メガネかけて」とばかりに妻にパスするパターン。
妻はメガネをかけないので意味はないのですが、メガネがある所から奪い、ない所に分け与えるように見えるので、心の中でメガネ義賊と呼んでいます。
義賊は盗賊ではあるものの、金持ちや不正をしている役人から奪って貧乏な庶民に分け与える反権力で庶民の味方。盗む時にも極力他人を傷つけない正義のアウトローです。
まぁ、義賊扱いされた現実の人物の場合はあんまりコレに当てはまってない事も多いですが。例えば鼠小僧だと、盗んだお金は賭博でスッてたし、大名屋敷狙いだったのも役人が屋敷の主に遠慮して入り込みづらいので意外と逃げやすかったという実利面が理由だったとか。
創作としては、ある程度理想的な義賊の方が映えるのですけれど、かと言ってあまり理想的過ぎても人間味が薄い気がします。
命がけで権力者からお金を奪ってるのに、他者に分け与えることだけが目的ってのはなんだかなぁと。
間をとって、自分の利益の為にやってるけど、収穫の一部を分け与えもするようなキャラが私には書きやすい気がします。分け与えるのも善意ゆえではなく、庶民を味方につけておく事で、偽証や逃走経路の確保などの協力が得られるという計算があっての行動。ある種の金遁の術ですね。
これを主人公にした上で、義賊扱いされてるけど分け与えない奴とか、本当に理想的な義賊とか、裏で権力者と繋がってるニセ義賊とか、似ているけれども少し違うキャラと絡ませてみるのはどうだろうと考えてみたり。
そんな義賊だらけの街はちょっとイヤな気もしますが(笑)
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