第331話 本を読む魔法ーガジェット

 読む方の活動も頑張りたい、と常々思ってはいるのです。

 しかし、読む時間をもっと取るのは難しい。なんなら書く時間のほうが足りていないのだし。


 時間が取れないなら、読む速度の方を上げられないかと最近検討していたのです。つまり、速読術ですね。


 元々私は活字依存、読む速度はそこそこ鍛えられています。

 だからこそ、速読術には興味がありつつも手を出していませんでした。

 速読術を身につければもっと速く読めるんだろうなーと思いながらも、

「別にお金払って速読術身につけなくても、それなりの速度で読めてるし」

「ビジネス書とかならともかく、小説を速読術で読むのは味気ないんじゃないかな」

 とかそういう感じで手を出していなかったのですね。


 しかし、子供が生まれた後は本当に時間が無く。短い時間を少しでも有効活用できるなら……と思っていたところで、ネットニュースを漁っているとタイトルに速読術とついた記事があったのでクリック。

 内容を読むと……要するに速読術として教えられているものはほとんど意味がないという内容。

 嘘ん! いや待て、信じ込むにはまだ早い。その記事は、筆者の考えた読み方を薦めるための記事。既存の速読術に意味がない他するのはマーケティングの一環かもしれません。


 そういう訳で、商売する気が無いWikipediaさんの内容と照らし合わせて概要を把握。

 私が期待していたような、1冊3分とかの速読術は無い。実際的な速読術としては、視野を広げるとか、脳内で音声化しないとかのテクニックがあるという感じ。

 でも、私は脳内で音声化は普段からしてない訳で……つまり、既にある程度の速読テクニックは自然に身についている状態だと。

 となると、トレーニングしても読書速度の大幅アップは望めなさそうです。ちょっとがっかり。


 1冊3分なんて魔法のような速読術は現実には無い、訳ですが創作にはあります。

 D&DというTRPGに、スカラーズタッチという魔法があって。この呪文を唱えて本に触ると、その本の内容を完全に暗記して好きな時に思い出せるというもの。呪文を唱えるのに6秒かかるので、1冊6秒で読める訳ですね。

 ゲーム的には特定の本の内容を暗記していなければならない状況というのはあまり無いので、ほとんど意味がない呪文。でも、なんとなく魔法使いをやるたびに覚えさせていました(笑)


 そんな速読魔法が役にたつ状況を考えると……なんか盗み読み的なシチュエーションばかり考えつくなぁ。誰かの日記に一瞬だけ触れて中身を知るとか。

 クトゥルフ的な話で、異界の存在を追い返す方法が書かれている魔導書を急いで読まなきゃいけない、とかが割と真っ当でしょうか。

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