第144話 グロスと暗記と読む言い訳ー創作論
このエッセイも144話目です。キリが良いですね。
……え、どこが? と思われた方もいるかと思いますが、
12進法において12×12=144個のことを1グロスという単位で表すのです。
私は、『指輪物語』の冒頭、ビルボとフロドの誕生パーティーの挨拶で使われていたところで知りました。
フィクションの単位ではなく、マイナーですが現実にも使われる単位です。
12×12に限らず、11~19の二乗は学生時代に散々使って自然と暗記してしまっているので、大人になってから「計算を早くする方法」的な記事に、もったいぶって「計算を早くするコツです」と紹介されていてむしろ戸惑ってしまったことを覚えています。
これからの時代は必要な時にネットで検索すればいいのだから、暗記なんて必要ないと言う方もおられますが、よく使うものに関してはまだ暗記の方が速度的に速いのは事実。
創作に使う知識も似たようなものと思っています。
もちろんネットで検索して得られる知識はたくさんあるわけで、私も毎日検索して色々読んでます。
しかし、それでも書くときに咄嗟に使える知識は暗記しているものだけです。あやふやにでも覚えていれば検索で情報を補強して使えますが、全く思い出せなかったものやそもそも知らないものは検索しようも無い。
もっとも、間違ったまま覚えた知識や途中の過程をすっ飛ばして結論だけ覚えた知識などは、意味が無かったりむしろ害だったりするので、注意が必要ですが。
……という言い訳で、今日も割とどうでも良さそうなニュースやら豆知識やらを読み漁るわけですね。小説を書くインプットとしてはあまり効率よくないのですが、知識を集める事自体が私の娯楽なのだと思います。
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