第143話 ファシネイティング・レパードーモンスター

 娘と一緒に買い物中。スーパーの中でベビーカーを押しながら歩いていたのです。

 すると、向こうから歩いてきた5,6歳の少女が娘を見て

「こんにちわ」

 とご挨拶してすれ違い。こちらもこんにちわと挨拶を返します。

 その後、妻に頼まれていた食紅を見つけ終わり、レジに行こうとすると、正面に立っているさっきの少女。

 どうやら、うちの娘の可愛さに魅了され、もう一度見に来てしまった様子。

 妻が時々、赤ちゃんモデルに応募しようと言ってるけど、本気で検討してみるべきかしら?(親バカ)


 それはさておき、魅了と言えばヒョウです。

 古代ローマでは、ヒョウの吐息は凄く良い匂いで、捕食対象の獣がこの香りに魅了されている間に狩ってしまうのだと考えられていたそうです。

 この匂いに抗えるのはユニコーンだけ、とされていたとか。

 もちろん、現実のヒョウは普通に獣臭い息ですし、走って狩りをするんですけどね。


 そういうわけで、創作としては本当に魅了の力が使えるヒョウのようなモンスターが居て良いだろうと。

 ユニコーンの角には解毒作用があるというのが主な伝承ですから、魅了の息は毒の一種なのかも。ユニコーンの対存在の立ち位置にしても良さそうですね。

 後は、何かしゃれた名前が欲しいところ……表題は単に『魅了するヒョウ』の英訳なのでユニコーンの対比としてはちょっと長い。

 上手くはまる名前を見つけられたら、ファンタジー系の作品にしれっと出してしまいましょう。

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