第194話 ジャガイモ・ファンタジーー世界設定
ファンタジー創作界隈には昔からジャガイモ警察がいます。
どれぐらい昔からかって? そりゃまぁ『指輪物語』にジャガイモが出てくるのに反応していたという話が残ってるぐらい昔からです。
基本的には、「近世に持ち込まれるまで、ヨーロッパにはジャガイモが無かったんだから、中世ヨーロッパ風のファンタジーにジャガイモが出てくるのはおかしい」とツッコむ人たちですね。
ジャガイモ以外にもトマトとかトウモロコシとかの新大陸産農作物、さらには識字率とか貨幣経済とか色々ツッコまれるところはあるそうで。
でも、こちらもファンタジーを書いているのであって、ガチの歴史小説書いてるわけではないですからね。
そもそも現実世界の歴史がどうこうと言い出すと商人を商人と呼んでいいのかなんてところから考え始めなきゃいけないので、凝るのは自分がやりたいところまでで十分です。
逆に言うと、歴史小説だと流石に完全無視も出来ないのだろうなと思うとちょっと怖いですね。
基本的には「俺の異世界にはあるんだよ」でスルーしちゃえばいいのですが、逆にジャガイモを徹底的に使いつくすようなファンタジー世界を書くのも面白いかもですね。
単に「ある」のではなく、「世界設定の重要な部分を占める」レベル。
太陽に当てずに冷暗所保存しろ、とか芽や緑になった皮は取り除けとか
やせた土地でも育つけど、連作障害があるから輪作しろ、とか
そういう教訓が神話に組み込まれていたり、凍み芋作りとか酒造とかが年中行事になってたり。
ジャガイモのお酒って現実にあるのは蒸留酒ばかりなのですよね。
発酵はするから、吟醸酒も出来ない事はないはずだけど、どんな味になるのだろう。
蒸留酒だと蒸留技術が必要なことに……それも神様から教えちゃってもいいのだけれど。
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