第195話 聞こえぬ音を聞こうとしてーストーリー
娘が何もない所をじっと見つめていたので、妻が「お化けがいたんだと思う」と。
タイの人は結構お化けを怖がるようで、タイに赴任していた時も現地スタッフが夜に
「交通事故で死んだ〇〇さんの幽霊が来るかも……」
なんて怖がってました。
死んだ場所か自宅ならともかく、職場には来ないだろうと思う私。
赤ちゃんに限らず、ネコなんかもしばしば何もない所を見ている仕草をして、霊が見えているなんて言われることが多いですね。
しかし、実際には大人の人間に聞こえない音が聞こえているので、その音源を見ているだけだそうです。壁の中の排水管に水が流れる音とか、マンション等なら上下の人の生活音とか。
そんなところから考えて、巨大なドラゴンを描写する時に、人間の可聴域を下回る低周波の聞き取り/会話が出来るという設定にしてみたことがあります。
人間である主人公には、聞こえはしないけど強い振動が感じられる、という描写。
まあ、ちょい役だったのでどこまで効果があったかは不明ですが。
視覚でも、爬虫類や魚類は基本が4色型、つまり人間が見ている赤・緑・青だけでなく紫外線も見えています。花にも人間が見ると真っ白だけど実は紫外線で見ると見える模様がある種も。
一部の種族にだけ見えるインク、聞こえる音などを出していくのも、いろんな種族が入り混じっている感が出て良いのではないかな、なんて思います。
そして、自分の感じられない物も感じたいと思うのも人の常。なんとかして可視領域や可聴域を広げようとするお話、なんてのはどうでしょうね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます