第339話 世界卵ーキャラクター

 卵が先かニワトリが先か、という定番の問い。

 答えは卵だと思ってます。

 発見されている最古の卵の化石はデボン紀、およそ4億年前。

 ニワトリは約8千年前に中国北部で家畜化されたと見られています。

 よって、卵の方が圧倒的に先ですね。


 ……え、卵はニワトリの卵に限定?

 その場合、ニワトリの卵はニワトリという種の形態の一つです。卵であると同時にニワトリなので、卵を経ずして生まれるニワトリがいない限りは同時……いやまてよ。

 ニワトリの卵の形成過程を調べると、卵白や卵殻の形成前に受精するそうです。受精時点でそのニワトリの個体は発生していると考えればニワトリの方が卵より先、って受精した状態のを受精卵と呼ぶわけで……


 というわけで『卵』と『ニワトリ』をそれぞれちゃんと定義したうえで話さないと答えが出ない事がよく分かりますね。

 まあ、あえてその辺りをぼやかして話して変な理屈をこねるのが面白いのだと思うのですが。

 あ、個人的に好きな答えはアネクドート(ソ連風ジョーク)の「……昔はどっちもありましたよ」です。


 さて、卵から生まれるものはニワトリばかりとも限らず。

 アジア圏だと「王朝の始祖が卵から生まれた」という神話が結構あるし、世界そのものが卵から生まれたとする神話も。

 

 これに触発されて、

 ・世界は周期的に滅んで生まれ変わる

 ・次の世界の卵が現在の世界に、人格を持って存在している

 という設定を考えていたことがありました。

 ただ、そうするとその卵さんの本番ってのは今の世界が滅んでからになってしまうわけで。

 世界崩壊バッドエンド後の救済要員ってのもちょっとなぁというところで、お蔵入り状態です。

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