第90話 ボンバーソードーガジェット

 アルミニウムは自然界にも結構量があるので、今では安い金属です。

 しかし、19世紀末ごろに電解精錬が確立されるまでは、純粋なアルミニウムは超貴重品。“粘土からの銀”と呼ばれて金よりも高価だったそうです。

 特にナポレオン3世(有名なナポレオンの甥っ子)はアルミニウム大好きで、晩餐会でも重要な賓客にだけアルミの食器を使わせ、あまり重要でない客には銀食器を使わせた、とか今の常識では考え難い逸話が残っています。


 そういうわけで、異世界ファンタジーとしてはちょっと扱いにくいアルミニウム。しかし、化学のご先祖でもある錬金術なら作れてもおかしくはないかな、というところ。

 作ったからと言ってどうこうなるわけではないですけどね。柔らかいから武器には向かないし。

 前述のナポレオン3世はアルミ兜を作らせてたそうですが……防御力足りないんじゃないかなぁ。


 アルミは細かい粉になると燃焼・爆発が起きやすいので、あえて鍔迫り合いとかで削らせて爆発、なんてのはアリかもしれません。

 現実にはそんなに粉の量が出ないような気がしますが、そこは創作補正ということで。

 異様に軽く、爆発魔法も使用できる剣とか言うと、なかなかマジックアイテムっぽさが出てカッコいい気もしますね。

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