永遠と一日だけ

第89話 彷徨いエルフー世界設定

　サラリーマンとはノーマッドである。

　という言葉が妙に頭に残っています。昔、ネットのコラムで読んだ話の一節。

　テレワークをバリバリやるノマドワーカーのお話ではなく、

「会社が『こういう仕事が儲けになりそうだから、やるぞ』と言ったらサラリーマンは未経験の分野にも突き進む。それがまるで遊牧民＝ノーマッドみたいだ」

という論旨だったはず。

　ちょうど新工場立ち上げだと言われて、専門外の製品の製造に回されてた時期だったので、ガッツリ刺さったのですね。

　新工場はその後数年で売り払われましたし、その後も自分は製造と開発を行ったり来たりした挙句にタイ赴任ですから、まさにノーマッドな感じですね。

　それぞれの場所でそれぞれの経験を積んできているので、無駄にはなっていないのですが。

　異世界でエルフといえば森に住んでいるイメージがあるのですが、森と森の間を繋ぐ人材も必要だろうと、普段使いの世界では放浪して森と森の間を繋ぐエルフもいる、という設定にしています。厳密な意味でのノーマッドではないですが。兎とタンポポの主人公もそういう放浪エルフの一人、という設定。