第91話 無音交響楽団ーキャラ

 最近、娘のお気に入りは音楽のなる絵本です。ボタンを押すと、曲とか歌が流れるやつ。

 一応歌詞を本にする事で絵本として流通してますが、実質音がするオモチャですね。まぁ、娘が喜ぶならどっちでも良いんですが。


 音楽に人の心を動かす力がある事は間違いないので、異世界ファンタジーでも吟遊詩人とかがバフ・デバフ系で活躍できるものも多いです。


 そんなわけで考えていたのが、敵も味方も音楽でバフかけ合うのが当たり前の世界。

 戦楽団バンドと呼ばれる一種のギルドに楽士と戦士が所属し、楽士の音楽でバフを受けつつ戦士が戦うイメージ。

 ただし、戦楽団同士だと音楽の技術により弱い方の効果が無くなってしまうので、楽士もしっかり鍛えないと戦士が不利な状態で戦う羽目に。

 ……うん、元々小説というよりはシミュレーションRPG向けの設定でした。自分の好きな曲を聴きながら敵軍を蹴散らしていくのとか良いよね、って思考。

 タイトルにした無音交響楽団サイレント・オーケストラはそういう世界で『4分33秒』を持ち曲にする戦楽団。

『4分33秒』はタイトル通りの演奏時間の間、何も楽器を鳴らさないというユニークさで知られる曲です。

 つまり、音楽が戦場を支配する世界であえて無音を武器にする者たち。

 指揮者が腕を振り上げた途端、全ての音が消失し、屈強な戦士たちが音もなく襲撃をかけてくる、そんな強者たちのイメージです。


 問題は、私自身の音楽の素養が足りないところですね……

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