第46話 共有する未来視-キャラ

 我が家の可愛い娘は、最近ものをくれるようになりました。

 赤ちゃん用のおせんべいを食べてる時に近くによると、「パパも食べる?」とばかりにつかんだおせんべいを差し出してくれるのです。ありがとうと言いながら受け取って、お返しにコレあげるね、と同じせんべいを返すと、ニコニコしながら食べます。ああもう、可愛い。

 こんな年でも、美味しいものを周りの人と共有しようとするんだなと思うと、なかなか感慨深いものがあります。


 さて、共有するのは良い事ですが、しばしば共有できないものもあります。カサンドラの昔から、予言者の未来予知は、特に悪い予知ほど周りに信じてもらえないのがお約束。

 まぁ、カサンドラはアポロンの呪いのせいですけどね。

 そもそも創作で未来予知をうまく使うのは難しいなと思います。制限なしだと便利すぎるし、制限つけすぎて役に立たなくなると信じてもらえない。予知した内容を変えられるのか変えられないのかなど、決めておくべき事項も多い。

 そんな事を考えていた頃に、TRPGで未来予知者のキャラを作った事があります。元々ゲームとして『敵の行動を邪魔する超能力者』ができるので、それを『未来予知した結果を味方内で共有し、避けかたまで誘導できる予言者』という演出にしただけですが。

 予知した結果を言葉で伝えるだけじゃなく、予知で見る映像自体を共有できれば、少しは信じてもらいやすくなるのではないかなと、そんな思考。

 お前が作った幻覚魔法だろ、とか言われると言い訳困難なので、あくまで比較的、というところではありますが。

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