第138話 地獄の釜の、蓋が開くまでの裏話と短編集についてー創作論

 小説本文はこちら

『地獄の釜の、蓋が開くまで』

 https://kakuyomu.jp/works/16817330661714569156/episodes/16817330661714599162


 さて、裏話シリーズも今回でおしまいです。

 異国のコインの時にも触れましたが、今回の作品は、かつてミチル企画の夏企画で出したものの焼き直し。

 企画の際にも、本当はもうちょっと別の怪談を盛りたかったのに時間の関係で間に合わず、感想でも指摘されて悔いが残っていたのを晴らした形になります。


 そして、もう一つ試したかったのが、自分なりの「カクヨムにおける短編集の形式」

 そもそも、カクヨムにおいて短編集って不利だと思うのですよ。

 このエッセイも短編集形式なので何言ってんだと思われるかもしれないですが


・各話ごとのキャッチコピーと紹介文を付けられないので、各話を読者にアピールできない

・途中の話までで読むのをギブアップされると、その後の更新分は基本的に見てもらえない

・しかし、新規読者は通常第1話から順番に読んでいく


 実際、このエッセイだって最新話まで読んでくださってる方は一桁ですし、他の方の短編集で最新更新分10話以上が2か月以上PV0なんてのを見てると、普通に短編集をやるのは厳しい。よほど人気のある作者さんならともかく。


 そこで今回試したのがリンクハブ形式……今回は作品同士でもリンクしたから厳密にはハブじゃないけど。

 つまり、

・各短編へのリンクを持ったハブ作品を一つ用意

・各短編は独立した作品として投稿、

・各短編の最後にハブ作品に戻るリンクを貼る

 という形ですね。


良い点として

・独立した作品なので、各話にキャッチコピーと紹介文を付けられ、読者にアピール可能

・各短編は新規作品としてお知らせ等に表示されるので、そこから読んでくれる新規読者が期待できる。

・さらに、気に入ってくれたならリンクを踏んでハブ作品から旧作も読んでくれるかも。


 問題点として

・コレクション機能で十分では?

 ⇒8割ぐらいはYes。

  ただし、コレクション機能で短編集を作ると、一つの短編の最終話から別の短編の第1話に移るまでのクリック数は3~4回。

  リンクハブ形式は2回。今回のように作品同士でもリンクを張ると1回にも出来る。つまり惰性で読みやすい。


・リンク張りすぎをウザいと思われるかも

 ⇒誘導の表現の仕方しだいかなとも思うけれど、ダメな時はダメで諦め。

  今回は、ハブ作品自体も一応のストーリーを持たせて、全編読んで1作品、と思えるような形にすることで緩和を図っています。


・カクヨムアプリから読むと、リンクが機能しない

 ⇒ごめんなさい。今回アプリでめんどくさいなぁと思いながら読んでくださった方、本当にありがとうございます。


 アプリ派とブラウザ派の比率とかは分からないのですが、私自身がアプリ派な事もあるので、リンクハブ形式はしばらく封印かなぁと思ってます。

 いつかアプリでもリンクが貼れるようになる日まで。


 試してみた、とか改良案が、とかあればコメントください。

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