第253話 ドリルとリアルーガジェット

「ドリルって、アニメと違いますよね」

 電動ドリルで銅板に穴を開けていた後輩が突然そんなことを言い出しました。

 普通の電動ドリルは真っ直ぐの丸棒にらせんが切ってあるだけなので、アニメで見る円錐型のドリルとは結構違いますからね。

「あるよ、アニメみたいなドリル」

 そんなあなたにおすすめなのがステップドリル。

 一本で色んなサイズの穴が開けられるように、と少しずつ径が大きくなっていく、概ね円錐型の形をしているわけで……つまり、アニメのドリルだよ!

 ただし、完全な円錐ではなく、一部がえぐれているところはアニメと違います。

 これは実用のため。切りくずを排出するための必要な措置であり、ついでに直径も記載してあったりします。特定サイズの穴を開けたいときはここを見ながら、押し込み具合を調整するわけですね。


 アニメだと作画の工数もあるので、ドリルの一部を切りくず排出用にえぐっておくのはちょっと難しいのかも。

 しかし、小説だと少し描写を増やせばいいので切りくず排出の凹みがあることにして、リアリティを稼いでもいいのかもしれません。

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