第333話 受験ーストーリー

 いつの間にやら国公立の二次試験も終わっていたようで。

 阪大の試験監督が談笑してたって話がちょっと燃えてましたが、談笑というほどでもなかったという話もあり。後者の情報が正しいとすると、ちょっとした笑い話にナーバスになっていた受験生が過剰反応してしまった感じ。



 大学受験というと思い出すのが、志望校の受験前日のこと。

 晩御飯を食べた後、いつものようにネットサーフィンをしながら本を読んでいたのです。

 そんな私に父がかけた言葉が、

 「その本、N中の受験の前日も読んでたな」

 でした。言われてタイトルを確認すると、ブルーバックスの『10歳からの相対性理論』。

 「そうだっけ?」

 当日に『吾輩は猫である』を読んでいたのは覚えているのですが。

 ちなみに、N中は私の母校より1ランク上。既に第一志望に受かっていたので記念受験だったのですよね。受かったけど、家から遠いので行きませんでした。

 当人も覚えてないのによく覚えてるなぁと感心した記憶があります。



 今にして思うと、受験前日の我が子がネットサーフィンをしながら本を読むなんてことをしてるのに咎めもしないなんて、おおらかな親だなぁと。

 一応言い訳しておくと、この時期は食事睡眠入浴と夕食後の1時間休憩以外は全部勉強してましたよ。サボってたわけじゃない、はず。

 まあ、そういう親の緩さがプレッシャーを軽減し、良い結果につながったのではないかなとも思います。

 なにせ、家計の都合で私立滑り止めが使えず、国公立のみのほぼ一発勝負でしたしね。

 受験シーズンが近づいて、色々ネットニュースでも受験生の子を持つ親の取るべき態度みたいな記事が目につくのですけど、プレッシャーをかけすぎずにおおらかに構える方が良い、らしいです。


 そういうのを創作に……と考えてもあんまり現実の大学受験はネタにしたくない気分があり。自分の志望校だけに絞った形で乗り切ったので、一般的な受験が分かってない気がするのです。

 『魔女と聖女はすれ違う』の東方領は中国イメージなので、科挙的な試験がある事にしてみようかな、などと考えてみたり。

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