第56話 PHYの河原ーストーリー

 娘のためにと買ったオモチャの中に、塔のオモチャがあります。

 少しずつサイズの違うバケツっぽいピースが十個入っていて、積み重ねると塔の形になるというもの。使わない時は逆に重なると綺麗に重なるので省スペースという優れものです。

 まだ娘は上手く積めないので、もっぱら親が積んでは娘が崩すの繰り返し。最近は崩すのが早くなってきて、2個積んだ時点でもう手が出ます。

 積んでは崩され、積んでは崩されを繰り返していると、なんだか賽の河原っぽいなと。


 ちょっと調べてみると、賽の河原って仏教的な地獄の世界観に入っている割には、経典にしっかり記述がある訳でもなく。民間信仰が取り込まれたのかなという感じで面白いですね。私は石を十個積めば良いと思い込んでいたのですが、別に石の数の決まりは無いようで。どこから十個って出てきたのやら。


 まあでも、キリのいい数積めば地獄を脱出できるというのはある種ゲーム的だなと。

 普通の子供では中々鬼に対抗できないので、賽とサイコキネシスのサイを引っ掛けて、超能力キッズに。

 超能力キッズVS鬼で、なんとか石を十個積んで転生したい子供とそれを阻止するのが仕事の鬼の駆け引きですね。


 中々面白いのが書けそうだと細かいところを詰め始めてたんですが、止めました。

 やっぱりね、親より早く死んでしまった子供というのが、新生児持ちの親としてはちと辛くて。

 子供達の生前の記憶をなくして、現世の事を話題にしなければ……とかも考えたのですが、それだと転生へのモチベーションが弱くなるし。


 という事で、自分では書かないネタなので、どなたか書いてください(爆)

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