第352話 時を越える絵画―ストーリー
我が家にとても可愛らしいメガネ・スティーラーがいることは以前も書いた通り。
『第36話 スペル・スティール』
https://kakuyomu.jp/works/16817330655235177535/episodes/16817330656870160610
「前に書いたけど、何話だっけ?」と思ってBingに『メガネ・スティーラー』で検索をかけたらトップに出ました。やったね!(他にこんな単語使う人がいないだけです)
そして、これを書いた時にはまだちゃんと歩けなかったんだなぁと。今はもう上手に歩くんですよ。
そんなですが、伯母(私の姉)からオモチャのサングラスをもらいまして。かけようとはするのですが、つるが目に当たりそうなのが怖いのか、私や妻に渡すというのがパターンでした。
が、先週動物園に行った時にしれっと自分でかけたそうで。
メガネ・スティーラーはメガネっ子に進化した!
眼鏡の発明は13世紀ごろなので、中世欧州にはあったと言えるわけで。
知性と教養の象徴として、メガネが無かった時代の人物の肖像画にすら描き入れることもあったとか。今だと時代考証がどうのって炎上しそうな話ですね(笑)
逆に、肖像画にアイテムを描き入れると、それが当時の当人の手元に現れるとかどうでしょうね。
突然現れた謎のアイテム。目の前に当ててみると良く見える。
眼鏡発明前からリーディングストーンというレンズは使用されていたので、その発展型だというのは分かりそう。
便利だから使いはするけれど、どこから来たのかもよく分からず。
神の恩寵と思う人もいるだろうし、悪魔の誘惑であり、使っているといずれ代償としての魂を取り立てられるのではないかと怯える人もいそう。
自分が発明者だと主張して利益を得ようとする人も皆で分けようとする人も。
そして、その絵の仕組みを知ってより古い自分の親族の肖像画に眼鏡を描き込んで眼鏡の発明者を上書き。それを知った別の人物がそれより古い人物の肖像画に……
ってのを繰り返した結果、しっちゃかめっちゃかになって発明者が誰か分からない。なんてのはどうだろうと。
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