第83話 地下の気候ー世界設定

 昨日が夏至でしたね。一年で一番昼の時間が長い日です。

 北欧だと結構夏至のお祭りがあり、男女の縁結び関連の御利益がある事が多い様子。未来の夫が夢に出てくる、とかですね。

 日本に夏至のお祭りはあまり無いのは、農作業が忙しい時期だったからでは無いかとのこと。


 さて、昼が一番長いのが夏至ですが、一番暑いのは夏至の時期では無いわけです。

 太陽光はまず地面を暖め、その熱が空気に伝わることで気温が上がるので、地面が温まりきる8月頃のほうが暑くなるという仕組み。


 では、その地面のさらに下だとどうなるか。

 地下は温度が一定とかいわれる事も多いのですが、完全に一定という訳でもありません。

 以前仕事の関係で調べた事があるのですが、地下10mぐらいまでは、温度の振れ幅が小さくなり、暑さ寒さのピークが1mごとに1ヶ月ズレる感じです。地下10mぐらいになると、地上の平均気温ぐらいでずっと一定。

 もっと深くに行くと、地熱の影響で100mごとに2,3℃上がっていきます。

 つまり、地下3mぐらいだと5月が一番寒くて、11月が一番暖かい。それでも地上ほど暑すぎたり寒すぎたりはしない、という状況。


 もちろん、火山や地下水の影響はあるので全てが全てこうという訳ではないですが、創作で地下を舞台にする際の一つの参考として。

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