第207話 ハロウィン三本勝負ー創作論

 昨日書いた、2本分の短編原稿データですが、実は両方ハロウィンネタです。

 そして、私は既に1本のハロウィンネタをカクヨムにあげています。


『司祭長猊下の輝かしき勝利』

https://kakuyomu.jp/works/16817330658775877785


 つまり、三本のハロウィンネタ作品を書いているというわけで。

 なんだか私がハロウィン大好きっこみたいですね。

 しかも、全部同じ異世界が舞台だったりします。現実世界ですらないのに何故ハロウィンネタを何本も書いているのか。

 自分でもちょっと不思議ですが、分析するなら、理由の一つは『西洋の年中行事でありながら、キリスト教的ではない』ところかなと。

 実のところ、西洋の年中行事はキリスト教的テクスチャをかぶせられていても、元は異教のお祭りであることが多いです。クリスマスなどはその典型。

 しかし、ハロウィンはキリスト教的テクスチャをかぶせるのに失敗しているわけで。子供たちがキリスト教的には敵である悪霊に扮するのが推奨されているわけですからね。

 一応、万聖節前夜という体裁はとってますが、元々は5月に行われていた万聖節が11月1日に移動したこと自体がハロウィンの元であるケルト系の収穫祭に影響されたという説が強いそうで。

 各国の教会からも、ハロウィン禁止とまでは言わずとも推奨しない旨のコメントが出されていたりします。

 使用している世界は多神教ではありますが、互いに認め合う神々と、そこから外れる異端信仰という形でキリスト教と異教の関係に近いものがあるので、ネタにしやすいのだろうと。


 また、ハロウィン自体が民間で行われ続けた結果、色々な要素が混ざり合っている事も理由かなと。

 三本の作品はそれぞれ題材に取っている要素が違い、

 『司祭長猊下の輝かしき勝利』は仮装、

 長い方はカボチャ(ジャック・オー・ランタン)

 短い方は時期が同じでルーツにも似たところがあるメキシコの『死者の日』となっています。

 同じものを何度も書いているというよりは、別の側面を切り取っている形になるので、それほどマンネリ感はない、はず、多分ね。


 まあ、どっちにせよ公開しない事にはどう思われるかもわかりません。

 ハロウィンに間に合うようには出したいなと思うのですが、何分古い作品なので手直ししたい気持ちも強く……悩ましい所ですね。 

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