第202話 嵐を追う者ーキャラクター
最近は仕事の関係で、カーボンニュートラル系のお話を聞く機会が多いのです。
そっち系で最近注目されているのが、アンモニア。
モンゴルとかオーストラリアとかの砂漠に場所とって太陽光発電して、出来た電力で水を分解して水素をゲット。
さらにその水素をアンモニアにして日本に運んできて、燃やして発電したりしようというお話。
太陽光発電したんだから、電気で運べばいいじゃんと思うかもしれませんが、電気って流れてる距離に応じてロスが出るんですね。長距離送電は無駄が多い。
水素の段階で送るのも検討されてますが、水素は超低温かつ高圧でないと液化しないのがネック。
これがアンモニアなら天然ガスと同じレベルで液化してくれるので、既にあるLNG輸送船をちょっと改造すれば安定して大陸間輸送ができると。
そんな講演を聞きながら、
「要は、エネルギーがある場所で集めて、ない所までどうやって持っていくかという話だよね」と一般化。
これに異世界ファンタジー風のテクスチャを貼り付けると、魔力がたくさんあふれているところで持ち運びしやすい形に転換、これを都市などに持って行って魔導エンジンに入れるという形になります。
どんな所なら魔力がたくさんあふれているんだろうなと考えると、四大精霊の強そうな所でしょうか。
火なら巨大な焚火とか、溶岩の中。
水は水中・海中。
地は地中のなるべく深く。
風なら嵐のど真ん中。
この中で人間が行きやすい所としては、風かなぁと。
現実世界にも、「トルネードハンター」とか「ストームチェイサー」とか呼ばれる人々がいて、竜巻が発生するとすぐ近くまで行って動画撮影したりしているのです。真面目な研究のためにしている人もいれば、趣味の人もいるとか……どんな趣味やねんと。でも、そのおかげで竜巻の研究が進んでいるのも確か。
そんな辺りで、ガハハと笑いながら嵐に向かっていく豪快なオッサンのイメージができてきました。実際のトルネードハンターがどんな人たちかは知らないけど(笑)
風や飛来物への防御としてゴーグルを装備。そうすると、中世風よりスチームパンク風のが似合う気がしてきます。乗り物も欲しいしね。
そういうことで、怪しい風車が何本もついている蒸気自動車を走らせて嵐のすぐそばを走り、風の精霊力を何かに蓄えるオッサン。魔力を蓄える何かはそれなりの価格で取引されるので、意外とお金持ちですが、それは自動車のチューンに消えていきそう。
赤貧状態だった子供時代から魔力売買で身を立てたので、意外と福祉系への寄付もしている感じか。
物語の中心に置くタイプではないですが、主人公の後援者などに使えるキャラになりそうです。
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