第226話 仏像+電飾ーガジェット

 前にもちょろっと書きましたが、東南アジアのお寺というのは概ねキンキラキンです。

 仏教を大まかに分けると日本や中国等の大乗仏教系と東南アジアの上座部仏教系があるわけですが、上座部仏教系は白色と金色が好きな印象が強いです。

 まぁ、大乗仏教系も金色は嫌いじゃないですけどね。

 奈良の大仏だって元々は金色だったのですから。


 それはさておき、私はタイにいたころに東南アジアのいろんな国のお寺に行ってます。

 体系的にちゃんと調べたわけではないので印象論でしかないですが、お寺の金ぴか具合でいうと、

 ミャンマー>タイ>>ラオス

 の順で綺麗です。


 ラオスは首都にあるタートルアンというお寺に行ったのです。全面金色のお寺なのです。

 でも、金色の度合いとしては……ラオスの方、ラオス推しの方には申し訳ないですが安っぽい。ラオスという国自体あまり経済発展してないので仕方がないよねというところ。


 タイは複数行っているので、本当は一概には言えないのですが……やはり、有名なところほど金の輝きが深い感じがあります。もっとも、金色をあまり使わないお寺もあるので


 ミャンマーは首都ヤンゴンのシュエダゴン・パゴダがすごく綺麗な金色をしています。ああ、これは厚みある金を使ってるなーという感じ。

 ちなみに、この金はかつてタイのアユタヤから略奪してきたものだそうなので、タイ人にミャンマーのお寺の話をすると嫌な顔をされるかも。少なくともうちの妻はしました。

 タイのアユタヤ遺跡は煤けた感じが日本人好みなんですけどね。


 しかし、私がミャンマーのお寺で一番印象に残っているのは金色ではないのです。

 一番インパクトがあったのは、LEDの後光を背負った仏像。

 シューティングゲームの弾幕じみた動く光の模様を背負った仏様を見た私は、

 「ああ、これは日本人の発想では出てこないよね」

 としみじみ異国にいるのだと実感したのです。


 ただまあ、別にダメなわけではないんですよね。

 むしろ、仏様の偉大さを示すために出来る手段を選ばないのは信徒としてはあるべき思考ではないかと。

 創作だと、近未来サイバーパンク系ならそのまんま電飾付き仏像もありだろうと。

 現実に近い舞台で使うなら、もうちょっと工夫したいところですけどね。

 弾幕はちょっと違和感強いですが、CGで描いた背景ならいいのが選べるでしょうし。

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