第67話 明石くんの手記ーガジェット
知らない事を知りたいと思うのは人間としてごく普通のことなのです。子どもの頃からやたらと本を読みふけってきましたが、その理由としてそういう心理があった事は間違い無いと思います。まぁ、単に楽しいって方が大きいかもですが。
故に、一冊読めば世界の全てが分かる本、なんてのはひとつの憧れであるわけですね。それに近いのがアカシック・レコード。ブラヴァツキー夫人が自分の著書の箔付に言い出したものっぽいのですが、オカルト系では全宇宙の歴史が記録された何かとして受け入れられています。
本の形をしてるかというと怪しいのですけどね。概念的な何かで、特殊な人が精神的に繋がりを持ってその内容を理解できるって感じの描写の事が多いような。
宇宙の運命に関わるような壮大な物語に使われる事が多いのですが、ふと
「宇宙の全ての事が記録されてるって事は、そのほとんどはかなりどうでも良い事で埋まってるんじゃないかな」
と思って組んだのが標題の「明石くんの手記」
見た目はただの古びた本だけど、正しい所持者が使うとページは無限にめくる事ができ、書かれた中から自分が知りたい事を情報を探す事も追加で書く事も可能。
既に書かれているページはこれまでの所持者たちが書いた日記であり、所持者もついつい日記を書き込みたくなる。
正しい所持者の条件は名前のどこかに『アカシ』と読める文字列が含まれていること。
所持者条件からしてもジョーク系アイテムで、内容もほとんどは愚痴だったりお料理レシピだったりと実用性は低め。でもたまに本当に大事な情報が見つかるという微妙に役立つアイテム、の予定。どんな作品に使おうか……
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