第337話 ひな祭り―ストーリー

 3月3日はひな祭り。

 我が家も娘がおりますので、ひな人形をバッチリ飾っています。


 生まれた当初は実家に姉の七段飾りがあるから、それを譲ってもらえば……と思っていたのですが、母から「厄除けなのだから、使いまわしはダメ」とたしなめられました。

 確かにその通りなので、妻と選んで娘用の新しいものを購入。

 そもそも七段飾り置けるほど広いお家には住んでおりませんし。


 自分たちで選んだこともあってか、ひな人形がとってもお気に入りの妻。正月が終わって実家から帰ってきた途端に「お雛様出す?」なんて言ってました。

 いくらなんでも早いでしょうということで、「2月3日に節分があるから、その後でね」と納得してもらいました。実際、節分の後の吉日を選ぶのが良いそうで。

 まあ、うちは妻にせっつかれて「思い立ったが吉日」と2月4日から飾りましたけどね(笑)


 しかし、ひな人形を厄除けの形代として考えるなら、一年に一度流してしまう流し雛系統の方が合理的。

 うかうか流せないような良い人形を使うようになってしまったが故に、長期間厄を貯め込むようになってしまったと考えると、ひな人形って結構危ない呪物です。

 きちんと飾って仕舞ってをしているうちは良いのですが、そのサイクルをやらなくなると……という展開はホラー系で既に結構ある気がする。

 もうひとひねりしたいところですね……

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