第43話 ドラコノミクス-世界設定
モンスターを倒すとお金が手に入る。
ドラゴンクエストの時代からのお約束であると共に、大いなる謎でもあります。
なぜモンスターたちが、人間のお金を待っているのか?
そういうものだと割り切ってしまう作品もあれば、色々理由をつける作品もあります。MOTHERシリーズだとお小遣いとしてお父さんから振り込まれる、とか。
ある程度の社会性があるモンスターだと、倒してお金が手に入るのも自然になってきます。ゴブリンのような人型モンスター系ですね。
ゴブリンに貨幣が作れるのか?とも思いますが、自前で作らなくても入手手段があれば何とかなります。現実の日本でも、銅銭を中国から輸入して使ってた時代があるわけで。
手に入れるのも、お金を持っている人間を襲った時の戦利品と考えればありうる話。しかし、彼らがお金を欲しがるとすれば、それを使える場所が必要です。誰もお金を欲しがらないなら、貨幣はただの金属塊ですから。
誰かがお金を欲しがるから、それと関係を持つモンスターらもお金を欲しがる。その『誰か』は、モンスターらにモンスターらの欲しいものを与えることのできる存在という事になります。そして、その『誰か』はお金そのものを欲しているか、人間社会と関係を持ち、お金を使う事ができる。
そうした条件にマッチしてくるのは、やはりドラゴン様になる訳です。狩った獲物と交換だとか、魔物を襲う人間を退治してやる事で他のモンスターからお金を集め、それを貯め込むのが好きなドラゴン。これを中心に、魔物たちの経済圏ができ、そこではお金が通用する、のではないかなと。そんな事を考えました。
ドラゴンも貯め込むばかりでなく使うタイプなら、ドラゴンに物を売りつけに行く商人がいてもいいかもしれないですね。
シャドウランというTRPGだと、株式投資に手を出して社会的な影響力までガッツリ手に入れてるドラゴン様がいたりします。
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