第385話 夢にでる人
昨日投稿したので、カクヨム百物語への投下も3作目です。
『タイ怪談』
https://kakuyomu.jp/works/16818093082559017382/episodes/16818093082559089502
何故1日おきに出すのかって?
それはね、その翌日にこうして関連エッセイを書くことで毎日更新を続けるためだよ!
ということで、ここから先はネタバレありなので、気にする方は先にご一読を。
さて、今回は前に書いたエッセイで少し触れた、義母の怪奇体験談をそれらしく整理してみました。
『第285話 魔女の血脈』
https://kakuyomu.jp/works/16817330655235177535/episodes/16818023211715272168
害がないどころか宝くじを当ててくれる幽霊なら、是非とも会いたいものですね。般若心経も覚えてない私のところに来ても成仏できないけど(笑)
ただ、実は私も宝くじ霊と縁があるらしくって。
宝くじを当ててくれる霊にあったのかって?
逆です。
私が、宝くじを当ててあげる霊になってるそうなんです。
妻には日本に来てからできたタイ人の友達がいます。そのお友達も、日本人の旦那さんと結婚して、私たちよりも少し早く子供を授かっているので、まあママ友ですね。
すぐ近くというわけでもないですが、車で30分ぐらいの距離なので時々互いの家を訪問したり、お互いの子供の誕生日にプレゼントを贈りあったりと家族ぐるみのお付き合いになっています。
LINEでも繋がっていて、数日おきに妻&娘とビデオ通話もしているのですが、ある日「旦那さんにお礼を言っておいて」と言われたそうで。
「何かしたっけ?」と疑問に思った妻が理由を問うと、お友達さんの夢に私が出てきて番号を教えてくれたと。その番号の通りにタイの宝くじを買ったら少額だけど当たったそうで。
しかもその後も何度か同じような夢を見て複数回当選しているとのこと。
まあお友達がハッピーなのは良いのだけど、当てるんなら自分に当てたいなぁ。
宝くじはさておき、よその奥さんの夢に自分が何度も登場しているというのはちょっと奇妙な感覚です。
『夢に出てくる人は自分が会いたいと思っている人』という先入観があるからでしょうか。かの孔子さまは彼からみても500年ほど前の偉人である周公旦を慕っていて、毎日夢に見ていたとか。で、ある日旦さまの夢を見なかったので「ああ、自分も年を取ってしまったなぁ」と嘆いたとか。推しを推すのに夢中になりきれなくなっちゃった感じなんでしょうか。
ただ、日本の平安時代だと『夢に出てくる人は、その人が自分が会いたいと思っている』という解釈が強かったそうで。調べてみると、今もスピリチュアル系ではこの解釈をとる人が多いとか。
ファンタジー系の小説だと、魔法的な力で相手の夢に現れて警告する、なんてのがそれなりにある流れ。そうすると、『夢に出てくる人は、その人が自分が会いたいと思っている』の方向性なんですね。
死んだ親族の霊が夢に出てきて助言をくれる、とかも向こうが会いたいと思っていると考えられます。
こう考えると、物語の中ではこちらの解釈もまだまだ生き残ってるわけで。
どっちの解釈でも「私がよその奥さんの夢に何度も登場している」というのはあまりよろしくない流れになってしまうのですが(笑)
徳の高い霊なり仏様なりが、たまたま私の姿を使って夢にでているのだと、そういう事にしておいてください。
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