第191話 得意を伸ばすか苦手を埋めるかー創作論

 10月9日はスポーツの日ですね。2020年から名称変更されてるのですが、正直まだ体育の日の方が馴染みがある……


 私が得意なスポーツは水泳です。というか、これしか人並みにできるスポーツはないという方が正しい(笑)

 バタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形と四泳法すべてを泳ぐことになる個人メドレーも、泳ぐこと自体は可能。タイムはともかく。

 最近アジア大会の個人メドレー400mで日本人の本多選手が優勝していたのですが、その過程が中々ドラマチック。

 そもそも本多選手は背泳ぎと平泳ぎが苦手。スタートから得意のバタフライで先行したものの、背泳ぎと平泳ぎの間に他の選手に抜かれてかなりのタイム差をつけられていたのです。しかし、最後の自由形で一気に抜き返して優勝。

 こんなにハッキリと苦手分野を得意分野で埋められるのだとちょっと感動してしまいました。


 小説においても、

 ・オリジナリティ

 ・キャラクター

 ・ストーリー

 ・世界観

 ・文章力

 など色々な要素があり、ここが得意ここが苦手というのは作者によって違いますね。

 得意を伸ばすのと苦手を克服するののどちらが良いかは結構悩みどころ。


 私としては、書く目的によるのではと思ってます。

 どの分野もある程度できている方が読みやすいものにはなるので、とりあえず読者を増やしたいなら苦手を克服する方が成果が出やすいだろうという思考。


 逆に、書籍化デビュー狙いなら一つでも他者を圧倒できる強みがある方が引っかかり安いのではないかと思うので、得意を伸ばしていく方向。

 かつて、ある商業作家さんの2シリーズ目から読み始めて結構ハマったので、1シリーズ目に遡って手を出した事があります。しかし、1シリーズ目の第1巻の文章があまりに読みにくくて投げ出したのですね。

 つまりアレは、文章力は無いが他に光るものを持った作者さんが編集者に育て上げられた結果なのではないか、と勝手に想像している次第。


 さて、底辺作家が偉そうに分析してみたわけですが、自分自身がどうかというと、一番の弱点は文章力ですかね。ついつい重くてクドい文章になるのです。

 キャラクターもそれに引きずられて固くなりがちだし……

 そもそも、苦手を克服するために頑張るって結構精神力がいるので、そこから足りていないという説もあります(笑)

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