第214話 雑学とは何かーストーリー

「雑学好きってどんな奴かな?」

「そうだな……モンローと聞いて、

 マリリン・モンローだけ出てくるのが一般人

 彼女の本名がノーマ・ジーン・モーテンソンで、モンローは母親の旧姓だと知ってるのが映画マニア

 第五代米国大統領のジェームズ・モンローを思い出すのが歴史愛好家

 その大統領の出した年次教書が元となったモンロー主義について考えるのが国際政治の専門家

 成形炸薬弾の原理であるモンロー・ノイマン効果について語りだすのが軍事オタクだ」

「肝心の雑学好きが無いぜ」

「これを全部挙げて、『で、どれの話をしたい?』って聞くのが雑学好きさ」

「つまりお前か」


 子供のころから本好きで色々な本を読んできましたから、貯め込んでる雑学の量は人より少し多いつもりです。

 それなりに雑学が好きなので、中学に入った後はクイズ研究会の見学もしたことがあります。

 が、入りたいサークルは既に決まっていたので見学だけ。

 高校生クイズ大会への参加が盛んな学校だったので、そっちに行っても良かったかなーというのは後付けですね。


 創作にクイズを組み込むのは結構難しいです。

 現実でも、「なんか雑学話して」という振りへの返しは悩ましいところ。

 相手がそのネタを知っていてもいけないし、まるで興味が無い事でも反応がイマイチ芳しくないからです。

 知ってる範囲から一歩進んだところのネタを聞くのが面白いのですよね。

 現実に顔を合わせていてもこれなので、不特定多数相手となると、ねぇ。

 また、現実と違うファンタジーだと、そもそも「分かるかこんなもん!」的な話になってしまうことが。

 

 しかも、難しいと言いながらもファンタジー+クイズには五竜亭シリーズという偉大な先駆者がありまして。

 いわゆる冒険者の酒場に集う冒険者たちが、飲みながら「俺が前に行った冒険でこんなことがあったんだが……こんなときどうする?」とクイズを出しあう形式。

 冒険者らがそれぞれにキャラが立っているのでクイズそのものが割と「分かるかこんなもん!」な答えになっていても面白いのですよ。

 思い出したら読みたくなってきちゃったのですが、電子書籍になってるのは2巻までの様子。むぅ。

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