第169話 私がラノベにハマるまでー創作論

 カクヨム読書王期間中ですが参加は見送り。

 お休みの日は子供と遊ぶ方が大事なんじゃよ!

 代わりに、自分がラノベに出会うまでを少し振り返ります。


 元々読書を始めたのは3歳の頃。

 ダンボの絵本がお気に入りで一日に何度も読んでとせがむ私に、母が「自分で読みなさい」と言ったのが始まりです。

 公文式をやってたからすでに平仮名は読めたし、弟が生まれたあたりで忙しいから、そりゃ親も自分で読むように言うよね。


 さらに、いくつかの事情が私の本読みに拍車をかけます。

 ・住んでいたのが開発されたばかりのニュータウンで、周囲に同年代の子供が少なかったこと。

 ・テレビのチャンネル権が姉>弟>私なので自分の見たい番組を見れない環境だったこと。

 ・テレビゲームも買って無かったこと。

 本ぐらいしか娯楽ないじゃん、って状況ですね。

 かくして私は、毎朝父より早起きをしては新聞を隅から隅まで読みつくしたり、夏休みにやることがないからとやたら分厚い『家庭の医学』を最初から最後まで読み通したりする立派な活字中毒の小学生になったわけです。

 こんな小学生では周りと合わないと危惧した母は、私に中学受験しないかと勧めます。

 じゃあどの学校を受けようか、と色々な学校の情報を調べ、文化祭にも連れて行かれました。


 そんなころ、ある学校の文化祭でなにやらボードゲームを遊ばせているところがありました。

 聞いてみると、ちょうど一杯でしばらく待たないと遊べないとのことだったので諦め。

 しかし、そんな私に受付の中学生は2冊のパンフレットを示します。

「どっちが良い?」

 パンフレットと言っても、印刷したわら半紙をホチキスでとめただけの代物。ただし、2冊とも結構分厚い。

 紙に文字が書かれていれば何でも読む生き物であった私は、当然のようにより分厚い方が欲しいと言いましたが、中学生は「両方と言わんか、ばかもん」と両方とも渡してくれました。


 パンフレットの中身はそのサークルの中高生たちが自分で書いた内容、要するに一種の同人誌だったのです。テレビゲームのやたらマニアックな攻略だったり、マンガに詳細なツッコミを入れていたり。

 明らかにそれまで読んだことが無かった内容に私は思いっきり魅了されました。そして、そこで紹介されていたいくつかの本を図書館で探してみたのです。

 そのタイトルこそ『ロードス島戦記』。ライトノベルという言葉が使われ始めた最初期の時代の異世界ファンタジーですね。


 実は、『ロードス島戦記』と間違えてその第2シリーズにして前日譚である『ロードス島伝説』の方を先に読み進めてしまったのですが、そこはそれ。

 元々乱読する中にファンタジー系も入っていたのでラノベファンタジーも十分親和性があった私は、あっという間にロードスに引き込まれたわけです。

 そして中学受験もしれっと合格し、あのパンフレットをくれたサークルの門を叩きました。


……この後はどっぷりラノベとTRPGにはまるのですが、長くなったので一旦切り上げ。

続きは気が向いたらで。

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