第259話 後方警戒役ーキャラクター

 ヨロイアリで挟み撃ちしてくるモンスターを考えたので、今度は逆に挟み撃ちを警戒する冒険者側の方を考えてみます。


『第257話 ヨロイアリ』

https://kakuyomu.jp/works/16817330655235177535/episodes/16817330668405846489


 後ろから敵が来ると危ないからと言って、ダンジョンの入り口に警戒用の人員を残すなんてのは悪手。

 後方からの敵が予想外に強いと単に各個撃破されやすくなるだけですから。

 更には、そもそも冒険である以上は危険に向かって進んでいくもので、前方の危険に対処する人員を減らすのは不利になるだけですし。


 なのでその辺りを考えて、TRPGだとダンジョン攻略時のバックアタック警戒の陣形というのはそれなりに伝承されていたものです。

 前方から

  ・罠警戒の盗賊

  ・敵の攻撃を受け止められる戦士

  ・魔法使いや僧侶などの防衛対象

  ・後方警戒の戦士

 とこんな順で並ぶやり方。

 前から来た敵と戦う時は、後方警戒の戦士は1手番を隊列変更に取られますが、その後は普通戦闘に参加可能。

 後ろから敵が来た場合でも、いきなり魔法使いや僧侶が犠牲になることなく、後方戦士が時間を稼いでいる間に前方戦士や盗賊が駆けつけてくれるという算段です。


 ゲームとしては、後方警戒の戦士もルールの関係上近接系が得意になることが多かったのです。

 しかし、小説でならゲームのルールに縛られる必要はない。ある程度の防御力と遠隔から攻撃や味方の援護ができるキャラなら、より上手く後方警戒の仕事ができるのかなと考えます。

 前に出ている仲間より戦闘全体を見渡しやすいので、指揮官的な役割のキャラクターにし、適切な行動を指示する事で仲間の行動を強化できるような能力が良いかな……

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