第257話 ヨロイアリ―モンスター
ありがたいことに以前書いたダッパの記事にコメントを頂いたので、自分でも読み直していました。
『第223話 ダッパ』
https://kakuyomu.jp/works/16817330655235177535/episodes/16817330666679597663
ダッパの時は冒険者を警戒しにくい上方からの攻撃するというコンセプトだったけれど、素直に前後から挟み撃ちしても普通に効果はあるわけで。
それを狙ってくるモンスターというのもありかなという事で再考。
生態としては、住処のダンジョンに普段から改造を施しており、目立つメインの入り口の他にもサブ入口をいくつも作っている。
侵入者を感知したら別動隊がサブ入口から一旦外に出て、メイン入口から入りなおして侵入者の後を追う。
主部隊は侵入者をある程度深いところで迎え撃ち、戦闘開始後に別動隊に合図。別動隊が背後から侵入者に襲い掛かり、挟み撃ちの形をとる。という戦術。
これを上手くやるには別動隊との連絡方法が必要なわけで。
ひっかける冒険者には分からず、自分たちは離れていても連絡し合えるのがベストですね。
触覚・味覚は離れていると使えないので除外。
視覚も、ダンジョン内では見晴らしが効かないのと人間にもある程度見えてしまいそう。
聴覚として高周波や振動を使うか、フェロモンを利用した嗅覚か。
社会性の高い昆虫、つまりアリとかは現実にもフェロモンを利用したコミュニケーションをしていますから、この線かなぁと。
アリのネタとしては、ハキリアリが面白いのですよ。
最近の研究として、マグネシウム混じりの炭酸カルシウム、つまり岩の鎧をまとっている事が分かっているそうで。
さらには人類よりはるか前から農業を行っていますし、リアルでも人間の農業に結構被害を出しているという厄介者。
巨大化させたうえでダンジョンを占拠し、木を勝手に切り取ってはダンジョン内で菌類を育てている……という形にすると討伐する理由も出来上がりますね。
物語のラスボスにはしにくそうですが、冒険ものの一要素としては十分以上かなと思います。
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