第256話 食べられる生き物ーモンスター

 植物の果実というのは、生物的には中々レアな部位。なぜなら、「食べられるために進化している」からですね。

 種ごと動物に食べられ、消化されなかった種だけ排出される。動物は消化して排泄するまでの間に移動しているので、種は親から離れた場所で芽吹くことが出来るわけです。


 じゃあ、動物でも同じような……とアイデアをこねくり回していたところで、ネットニュースの記事を発見。

 ナナフシは親が鳥に食われても卵はフンとして排出された後にふ化できるそうで。これを使って、かなり離れたところにまで広がる事が出来ているとか。

 そういえば、貝にも同じような鳥に食べられた後、排出されても生きている種がいるという話も読んだことがあったなと思い出しました。

 つまり、食べられるという普通なら良くない事を長距離移動の手段として使う生物は現実にいるのです。


 移動手段として人間を使うのが物語には絡めやすくなるので、ダンジョンの奥まで生息範囲を広げていくために冒険者に食べられる生き物とかどうかなと考えてみたり。

 食べた冒険者の方にはバフ、つまり何かしら有利な効果がでるようにすれば、冒険者の方は喜んで食べてくれるはず。

 はじめは地上にしかいないので、地上で収穫して、食べてからダンジョンに向かうようにしていたのだけど、段々ダンジョンの浅い階層で見かけるようになる。

 浅い階層から段々深い階層に進出していき、人間と一緒にダンジョンを攻略する生物。

 ……それで何をしたいのかが問題ですね。

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