第22話 身体尺のすすめ-世界設定

 タイ人である私の妻は、まだまだ日本語勉強中。ひらがな・カタカナは大体読めるが、時々間違う。

 そんな妻がある日

「ちぃちぃって飲んだことある?」

 と聞いてきた。飲んだこと無いなと答えつつも、何かの読み間違いかな、と思って実物を見せてもらうと、C.C.レモンのちいかわコラボでした。ちいかわの可愛さはタイ人にも通用します。


 で、そのラベルに書いてあったのが『レモン40個分のビタミンC』の売り文句。雑学界隈ではレモンのビタミンCはそんなに多くないってのが定番だったりします。

 でも、『アセロラ2.4個分のビタミンC』って言われても困るので、これからもレモン単位で良いんじゃないでしょうか。人間はやっぱり整数倍の方が把握しやすいので、単位になるものは無闇に大きくても良くないのです。


 で、単位のお話につながる訳ですね。

 異世界ファンタジーを書くと、単位は結構悩むところだったりします。いやね、別に

「俺の異世界じゃセンチメートルって長さの単位があって、それはたまたま現実世界のセンチメートルと同じ長さなんだ。なんか文句あっか」

 で通してもいいし、その方が分かりやすいのも事実。今さら他人様の作品にそんなヤボなツッコミをするジャガイモ警察もどきにはなりたくありません。

 でも、自分で書くときは気になるのです。メートルの定義が地球のサイズ基準で決まった事を知ってる身としてはなおさら。

 地球と同じサイズとは限らない、というか球体かどうかすら怪しい異世界でメートル単位を使いたくない。そんなあまり意味のないこだわりがあるのです。

 現実の単位は使わず、それでも分かりやすい表現を、と考えてたどり着いたのが身体尺。要は、人間の身体のサイズ基準ですね。

 現実でも、フィートは足のサイズだし、インチは親指の幅から。尺も親指の先から中指の先までの長さであり、これを使って長さを測る時の動きに似た動きをするからシャクトリムシなのです。

 まぁ、個人差は出てしまうのだけど、それも含めた古さが良い感じ、と思っています。


 なお、身体尺は現実でも定規がない時に目安を知ったらするのには便利です。私の場合、親指の先から小指の先まで約20センチ。これを覚えておくだけで、大体何センチ、という目星はつけやすくなります。

 皆さんもぜひ……成長途上の方は、時々計り直してね。

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