第272話 方言キャラーキャラクター

 何度か書いているのでこのエッセイの読者の方はご存じの事ですが、ただのネコは関西人です。

 しかし、普段は全く関西弁が出ない話し方をしているので、会社などで出身地の話になるとかなり相手の方に驚かれるのですよね。


 元々関西とはいえニュータウン育ち。つまり、大阪で働く人たちのベッドタウンとして開発されたところで育ったので、いろいろな地域の出身者が多く関西弁はそこまで強くない。

 中学受験以降、比較的広い範囲から生徒が集まる環境にいたのがそれに拍車をかけるわけで。

 大学生の頃には既にサークルの先輩に

「君が関西弁を話すと違和感がある」

 と言われていました。

「いや、ネイティブですよ」

「分かってる。イントネーションが変とかじゃないんだ。ただ、キャラに合ってない」


 まあ、分かると言えば分かります。

 関西以外の人が関西弁キャラに期待するのはやはりボケツッコミが止まらない面白キャラ系になってくるわけで。

 そういう性格ではないわけですよ、私は。


 創作でも、方言キャラは割とその方言の影響を受けたキャラ付けにされやすい。

 関西弁キャラではない関西人としては、そうではない性格の人もいるところを出していきたいなと思いはするのですが……

 実のところ、その地方をメイン舞台にするとかでなければ、ちょっと読みにくくなるだけであまり意味は無いのでは、という懸念があるわけで。

 異世界で異世界独特の方言とかになるとなおさら。

 一部、異世界物でも関西弁キャラを出して、出身地が違う事とそういうキャラであることを特徴づけてくるパターンがありますが、結局これが分かりやすさという意味では一番良いようにも思えて。


 なんかいい方法は無いのかなーと考えつつ、実家に戻って関西弁を取り戻してきます。

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