第153話 夏休み代行サービスーストーリー

 8月31日、小学校~高校生だと夏休み最後の日のイメージが強いですね。

 実際には自治体によるので、既に学校が始まってしまっている場所も少なくないようですが。


 宿題代行サービスが流行りだそうで、ネットニュースでいくつか記事を読みました。

 出来ない子が頼る、というよりは上位校を受験するような優秀な子が、受験勉強の時間を確保するために利用するケースが多いそうです。

 そのため、学校の方が優秀な子に適切な宿題を出せていないことが問題なのだとする言論もいくつか見かけました。とはいえ、受験志望者ならやりたくないのは自由研究とか読書感想文のような時間を使うタイプの宿題。難易度がかかわるドリル系は、レベルが低いと時間もかからないのでお金払って依頼するほどのものではなく、ちょっと論点ズレてる気が、と思う中学受験経験者。

 どっちかというと、時間効率を気にしすぎて経験の幅を狭めちゃってるのが問題と思うのですよ。

 そういう意味では、おもちゃ売り場とか百円ショップに並ぶ自由研究キットも、そのまま書いてあることをやるだけだと問題だよね、と思うタイプ。独自の発展を追加するベースとしての使用は良いのですが。


 まあそんな識者ぶったコメントはさておきましょう。

 めんどくさいことをお金で他人に解決してもらうなら、いっそのこと夏休みそのものを代行というのはどうだろうと。

 休みがめんどくさいってどういう事? と思うかもしれませんが、子供と一緒にお出かけする準備って結構、ね。

 めんどくさい所をすっ飛ばして楽しい思い出だけ手に入るなら、それはそれでアリなのかなと思ってしまうわけです。

 かといって、あまり高いと「実際に行った方が良いや」になるので、複数人に同じ思い出を売れるような形にして単価を下げるイメージ。

 さすがに、単に思い出を買っただけでは小説にしにくいので、主人公は売るための思い出を作るために雇われたバイトとかでしょうか。

 同じように雇われた他のバイトと楽しい夏の思い出を作りつつ、「これ、他人が思い返すんだよな」とか「思い出そのものは雇った側が回収する=自分では思い出せなくなる」とかでモヤモヤしてもらう感じの作品でしょうか。

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