第28話 信念で切るサムライ-キャラ

「真の剣の達人なら、手刀でも鉄を断てる。信じる?」

 僕が一応頷いたのを見て、彼女は扉にチョップをかました。

 ベチッと痛そうな音がして、彼女はちょっと涙目になる。

「信じてよ」

「いや、いくらなんでも手刀は無理かなと」

「まぁ、剣術っぽく無いのは認める」

 案外あっさり引き下がる彼女。鉄扉に当たったところをさすっている。

「私がサムライじゃなくてプロレスラーなら行けたかな」

「いや、プロレスラーは斬鉄しないでしょ」


 創作では普通にできるけど、現実にはまずできない事第二弾、なんでも切る侍。

 信じれば不可能なんて無いさという言葉を曲解して、周囲の人が「◯◯ならコレぐらいできそう」と信じた事が可能になるキャラを考えてみました。

 上の文に出てきた彼女は女子高生サムライ。サムライだから、刀持たせれば鉄でも岩でも切れますよ。あらかじめ、周囲の人にルパン3世を視聴させておくと効果アップ(笑)

 コンニャクは切れなくなるかもしれないけど。


 お父さんは勇者で、弟は脱ぎたがりなニンジャ。お母さんは能力が無いように見せかけて実はお母さんが能力、とか考えていたり。

 上の文の会話相手は一般人な男子同級生。

 元々彼女としては能力は隠していたのだけど、二人だけでトラブルに巻き込まれたので仕方なく明かすことに。最終的にはクライマックスで彼に

「どんなに腕の立つサムライでも、そんなことは出来ないと思う。でも、君ならできるよ。信じてる」

とか言われて落ちます。

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