第188話 本の鎖ーストーリー
今日はおつかいを頼まれました。
本来5万円の本が、某所で5千円で売られていたとのことで、その某所に今日行く私に白羽の矢がたった訳です。
仕事関係の技術書で、ちょっと古いのですけど、10分の1価格なら買いですよ。
行ってみたら売り切れでしたが、同じ値段で送ってくれるとのことで結果オーライ。
技術書の類いは大抵定価がすごく高いんですよね。著者が専門家でないと書けないし、冊数が出ないから大量生産でのコストダウンが期待できないので、仕方ない。
しかし、最近はラノベも本で買うと結構高いようで。
え、お前は買ってないのかって? 実はKindle Unlimitedで流れてるやつしか読んで無かったりします。でも、ダウンロードする時に見える価格がね。
500円=1文庫本ぐらいの金銭感覚で生きてきた身には、手を出すのをためらう価格の事がしばしば。
そりゃ子供がラノベを買えないと言われるわけよね。
ラノベに限らず、本の値段が高いというのは感じる人も多いようで。本のインフルエンサーをしている方のところにも、自分のフォロワーから「紹介された本を読みたいけど高いから諦めた」というコメントが来たとか。
じゃあ図書館で読めばよい、と思うのですが図書館だと何百人読んでも一冊分の印税しか著者に入らないという問題もあるわけですね。痛し痒しとはこのことか。
現代では大概の街に公立図書館があるわけですが、印刷技術が無くて本が貴重だった時代には中々難しい事業。
地方政府による住民サービスよりは、物好きなお金持ちのコレクション開陳的な私立図書館の方があり得るのかな、なんて考えたこともあります。前に書いた写本業者の職場だったわけですが。
『第178話 写本業者』
https://kakuyomu.jp/works/16817330655235177535/episodes/16817330664319435321
しかし、歴史的にはアレクサンドリアの大図書館も国の施設だったわけで。そもそも本をたくさん入手できるほどのお金持ちは権力もあるんですよね。
古い時代の図書館について調べていたら、『旅人が本を持っていたら没収して写本した』とか『本は貴重だから鎖で繋がれていた』とか中々面白い話を見つけました。
新しいネタも仕入れられたから、写本業者の話を記憶の中から復刻してみようかな……
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