第313話 ハッタリーキャラクター
一昨日にも書いてますが、今日は名古屋出張です。初めは上司と私の2人で行く予定だったのですけど、私が別の出張に行くことになったので外れ、その出張がキャンセルされたので私が戻され、その後上司が子供の学校が学年閉鎖になったので行けなくなり、結局私1人。
いやまあ、名古屋で営業さんと落ち合うのでガチ1人ではないのですけど。
しかし、話のメインは技術者である私。でも私、社内であちこち異動してるので今の製品分野で技術者した経験が5年ぐらいなんですよね。経験年数は若手程度なのに、ベテラン面してお客様と話さないといけないわけで。
まぁ、経験少なくてもベテラン面する事には慣れてるのですけど。これも、趣味でやっていたTRPGのおかげです。
TRPGは、テレビゲームのRPGを電源なしでやるようなもの。複数人のプレイヤーが各自自分の代わりになるキャラを作り、ゲーム機役をやるゲームマスターという人が物語を作ったりNPCや敵を動かすわけです。
ゲームとして成り立たせるためにルールはあるのです。しかし、人間同士で考えながら物語を作っていくので、時には思いもよらぬアイデアが飛び出すもの。
例えば、戦闘でどうにも不利な時、1人のプレイヤーが
「俺のキャラ、ランタンに使う油をいっぱい持ってるんだけどさ。これを床にまいたら、相手がすっ転んだりしないかな?」
とか言い出すこともあるのです。
それが出来るのか、どの程度上手くいくのか、それを決めるのはゲームマスターの役割。もしかしたらルールにあるかもしれないからそれを探すもよし、探す時間がもったいないから出来ないとしてしまうも良し、その場でそれっぽいルールを決めてしまうもよし。
どれを選んでもいいのですけど、ある程度プレイヤーが納得できるよう理由をつけつつもゲームマスターが自信を持って決めるのが良いとされています。
「ええと、じゃあこんな感じで。でもやっぱりこうした方が……」なんてやってるとプレイヤーがゲームマスターに対して不安を感じてしまうので。
「じゃあ、今回はこういうふうにやりましょう」と断言し、それを遂行する。実際の心の中では、実はルールがあるんじゃないかなとか、もっと妥当なのがあるんじゃないかなとか不安がいっぱいなんですけどね。
こうしたゲームマスター経験を重ねたおかげで、仕事で経験が少ない分野での専門的質問でも、内心の焦りをなるべく隠しつつ、それらしい受け答えをする胆力は手に入れられました。
厚顔無恥になっただけという気もしますが(笑)
幼い頃に大人とか先輩とかってすごいなぁと思いながら見上げていましたけど、実のところ見上げられる方も内心必死だったのではないかなと思うところはあるわけです。もちろん本当に凄い人も少なからずいるのでしょうけど。
そんな外面と内面のズレを小説でも書きたいのですけど、中々表し方に悩むところです。
内面の焦りを見せるには一人称がいい。でも、それだと外面を上手くつくろえてるかが断言出来ないのですよね。
一応、別のキャラからセリフで外面の見え方を評価してもらうことはできるのですけど、お世辞や別の意思が入ってる可能性もある訳で……
現実でもそうなんだから、それで良いと言ってしまえばそうなんですけどね。
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