第222話 主副転倒ーストーリー
バファリンの半分は優しさかもしれないが、残り半分でも私を打ち倒すには十分だ。
娘から始まった風邪がわが家を席巻中です。
娘と妻はもうほぼ治った感じで、私がまだ咳と鼻水に悩まされている状態。
私、一般的な風邪薬、厳密に言えばその主成分たるアスピリンにアレルギーがあるのですよね。
故に冒頭のフレーズが出てくるわけです。
調べてみると、「バファリンの半分は優しさでできています」のCMが放送されていたのは90年代らしいので30年ほど前。
その割には、結構最近書かれた記事が検索で引っかかるので、かなりの数の人の記憶に残っているフレーズだと言えます。
アスピリンは副作用で胃が荒れるので、それを抑える成分が入っているというのが『優しさ』
ただ、実は胃が荒れるのを抑える成分の量が半分ではなく約四分の一で……
これが「半分は優しさ」のキャッチフレーズを使わなくなった理由ではないかと言われています。
薬に副作用はつきものですが、副作用がすなわち体に悪いという訳ではありません。
薬を投与する目的の作用が主作用で、それ以外は全部副作用。
なので、副作用の方が目的になると、主作用と副作用が入れ替わります。
有名なのが、バイアグラですね。
元々心臓の薬として開発したのですが、そちらの効果は思うように出ず。諦めて治験を中止しようした時に、何故か余った薬を返却したがらない男性被験者が多かったことから、副作用としてED改善がある事が発覚。
そちらを主作用として治験をやり直して、発売に至ったという経緯があります。
創作への応用として、魔法とか必殺技とかに何か副作用を持たせておくのも面白いかも。
初期は主作用の方を目的に使って行くのですが、やがて対策されたりして使えないスキルに。
しかし、ラスボス戦で突然再起用。「今更そんな技で!」と言われて主作用はもちろん効果無しですが、副作用の方を上手く使って勝ち筋を作るという流れですね。
なるべく馬鹿馬鹿しい副作用の方がギャップがあっていいですね。
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