第38話 曜日と色-世界設定

「金曜日って何色?」

「えーと、黄色だっけ?」

「へ!? あなた大丈夫?」

 金曜日は青色である。


 ……多分、ほとんどの日本人は「え?」と思う文章だと思います。

 これは私と妻のGW中のやり取り。

 タイでは、各曜日のシンボルカラーがあるのです。


日曜日=赤

月曜日=黄

火曜日=ピンク

水曜日=緑

木曜日=オレンジ

金曜日=青

土曜日=紫


 これに関連して、何曜日生まれかも気にされます。

 タイ人と仲良くなると「あなたは何曜日生まれ?」とか普通に聞かれます。

「え、知らないよ。気にしたこともない。」と思ったあなた。ググれば出てくるから大丈夫です。

 なお、タイの祝日には黄色い旗が掲げられている事が多いのですが、これも国王の誕生日が月曜日だから。母の日には王太后の誕生日に因んで青色の旗が掲げられます。


 妻はこれを世界共通だと思っていました。

 妻にとっては少なくとも小学校で教えられるし、普通はそれ以前に親の行動から自然に知っているような知識。それを私が間違えたので、相当脳がダメになってると思われた様子。いや、タイのローカル習慣ですよ、多分。


 一応調べてみたら、ソ連で1週間を5日にして黄曜日、桃曜日、赤曜日、紫曜日、緑曜日としたことがあるそうです。各個人にも色が与えられ、その色の日が休日にというシステムで工場はずっと動かせるように……という思考だったらしいのですが、家族内で休日が合わずに困るという不満で早期に潰れてます。

潰れた後は週6日制を導入してるのですが、これも結局不評で通常の週7日制に戻されています。

 フランス革命暦といい、合理的に見えてもこれまでと違いすぎるものを無理やり導入すると結局根付かない感じですね。


 そもそもの週7日制は太陽と月+目視できる惑星5つの7つの星に由来します。他の星より明るくて動きが変なので、特別な星だと思われてたのですね。

 よって、異世界ファンタジーだと一週間が7日ではないとか、そもそも一週間という概念がないとかもあり得る話。

 まぁ、凝りすぎても読者に分かりづらくて、ソ連やフランスの二の舞になるだけですけど。

 むしろ、7日にした上で、異世界風の由来を付けてやるのが良いのかなというのが最近の思考です。

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