第218話 他人の経験ー創作論

 今年の大河ドラマは評判が大荒れなせいか、便乗記事がたくさん出ていて面白い限りです。

 そもそもテレビをつけないので大河も見ないのですけれど、ネットニュースの記事は読むので

「大河ドラマでこんな描写になってるけど、実はこうなんだよ!」という記事の「実はこうなんだよ!」の部分だけ面白く読ませていただくわけですね。


 そもそも、私は理系の民。高校までの歴史の授業ってあまり好きではありませんでした。

 しかし、その時点ですでにオタクなので世界史を選択。

 世界史は当時のセンター試験的には点数取りにくいので不利と言われていたのです。点数が欲しければ、地理が一番。

 しかし、志望大学・学部が「センター社会? 足切でしか見ないよ」ってシステムだったので、趣味に走りました。

 先生も先生で定期テストに「ヒエログリフで自分の名前を書きなさい」なんてボーナス問題を出すタイプ。

 この辺り私立の中高一貫は好き放題する先生が多く……今度ネタにしよう。

 先生が面白いので完全に無味乾燥って事はなかったのですが、それでも暗記の比重が多くて好きな科目では無かったのです。


 しかし、大学に入学後にそれが一変しました。

 一回生の時、一般教養の単位を稼ぐためにアメリカ史の授業をとったのですね。

 カリブ海の交易をメインとするかなりマニアックな授業ではあったのですが、それがもう面白い。

 もう内容はほとんど覚えていないのですけれど、目的に対する試行錯誤とその結果という物語は面白いんです。まあ、戦国時代好きとか三國志好きの人ならとっくに実感しておられることでしょうけれど。


 歴史を学ぶというと、かのビスマルクの名言

 『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』

 が思い出されますね。

 ただこれ、元の発言だと歴史ではなく他人の経験だそうで。

 「自分の経験だけから学ぶより、他人の経験からも学んだ方がミスを避けやすいから、俺はそうしてる」

 ぐらいのニュアンスになるとか。

 まあ、歴史は他人の経験で出来ているので、よく言われている名言の方も間違いとまでは言えないのですが。


 何が言いたいかというと、つまり私が書いたような作品からでも、賢い人なら何か学べるので読んでいってください、お願いしますって事で(笑)

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