第217話 軌道アジャストーストーリー
少し前、インドの大学の研究結果で宇宙人がレーザーを使って惑星をハビタブルゾーンに移動させているかも、というのが出ていました。
……なんでレーザー? あまり詳しく書いてない記事だったので、これ以上は追っていないのですが。
まあ、ほんとにやってるのか、やってるとしてレーザー使うかはともかくとして、惑星の軌道をちょっと外側や内側に移動させて使いやすい温度帯にするというのは、ありそうですね。
ラノベだと、新城十馬氏の『ジェスターズギャラクシー』シリーズで、銀河帝国の女帝がある辺境の惑星に衛星を運ばせたりしていました。一見ただの浪費なんですがその裏には秘めたる純愛が……
話を戻すと、レーザー使うよりは運動エネルギーを足すか削るかすればいいんじゃないかなという気がしますね。
現実の宇宙開発で時々使われる、スイングバイと呼ばれるテクニックがあります。宇宙船が惑星のそばをかすめるように飛ぶことで、飛行方向の変更や加減速を行う方法。
あの「はやぶさ2」も地球スイングバイで加速していたり。
これ、加速するのに必要なエネルギーは惑星からもらっているので、その分惑星は減速してちょっぴり恒星の方に近づきます。
普通は宇宙船が惑星に比べてものすごく軽いので無視できるレベルなんですけどね。
つまり、かなり重い小惑星とかをスイングバイさせると、無視できないレベルになって惑星の軌道をずらせるはず。
都合のいい所にデカいものが飛んでいる必要はあるのですけど、惑星に直接力を与えて加減速するよりは効率は良いはず。
加速したほうにも何か別の使い道があるとさらに美味しいわけで。
最近、地球をかすめるように飛ぶUFOがすごく増えたなぁと思ったら、
宇宙の交通管理をしているお役所から、
「XX恒星系第3惑星の軌道をすこし内側にずらしたいので、ご協力をお願いします」
なんてアナウンスがされていたなんてのはどうでしょう。
地球が太陽に近づくと、ますます温暖化が進んで困ったことになりそうだなぁ……
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