第345話 甘い煙ーキャラクター
13年前に東日本大震災が起こった日だからか、今日は会社で消防訓練でした。
コロナ禍でこの数年まともに訓練をやっていなかったので、本当に久しぶり。
で、その久しぶりの訓練で追加されていたのが近くの消防署からお借りした煙体験ハウス。
4m×4m×2mぐらいの箱型のテントの中に煙を発生させておき、そこを通り抜けることで火事の煙を体験しておこうというものですね。
先週やってれば、『箱』のお題に使えたのにっ(笑)
変わった経験はしておくべき、という信条に基づいて、いそいそと列に並ぶ私。
テントのファスナーを開けて漏れ出してくる煙が既に濃い。そして、妙に甘い香り。
「これ、吸って大丈夫なやつですか?」
「吸っても安全だと言われてますが、訓練でもあるのでハンカチなどあれば口に当ててください」
『安全です』でなくて『安全だと言われてます』って言い方がそこはかとなく不安をあおります。まあ、本気で有害なものを訓練に使うわけはないのですけど。
実際入ってみると、本当に何も見えません。
手探りするために前に出した自分の手すら見えない。ロンドンの霧の表現で『突き出した手の先が見えない』なんて書いてあるのがありましたけど、本当にその状態。
距離も4mぐらいしかないはずなのに、妙に長く感じます。
伸ばした手がテントの壁に触れ、壁伝いに手を動かすとファスナーがあり、そこで丁度、消防署員の方が開けてくれました。
外に出て深呼吸すると、まだ体にまとわりついていた煙の甘い香り。
実時間で言えば十数秒なんですが、中々貴重な体験ができたように思います。
ちょうど、過去に甘い煙を発生させそうなキャラクターのネタは書いていますしね。
『第187話 キャンディ・スモーク』
https://kakuyomu.jp/works/16817330655235177535/episodes/16817330664789963479
今回具体的なイメージが出来たことで、作品に登場させる可能性が高まった、かも?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます