　娘にあげたおやつのお煎餅。二口ほどかじり、満足したのか持て余し気味。

　妻が「ママが食べていい？」と聞いても首を振り、私の方に差し出します。

　食べ物を分ける系は、なぜか圧倒的に私の方を優先してくれます。ママと同じで娘も私を太らせようとしているのでしょうか（笑）

　最近は娘の残したご飯の片付けも私の仕事になっているのですけれど、体重は＋1㎏程度で収まっています。

　ただ私、太っているときでも意外とそうは見られていませんでした。

　理由は骨格。

　鳩胸というやつで、胸の骨が前に出っ張ってます。

　本来ならお腹が出る程度に太っても、胸の方も出ているんですね。おかげで、服の上からだと体全体に厚みがあるガタイのいい人に見えるのです。むしろ、痩せていたころの方が妙なシルエットだったようで。学校に健康診断に来た医師に、開口一番「すごい鳩胸だね！」と驚かれたことも。

　ただ、服に関しては少し困る所もあります。既製品のスーツだとちょっと胸周りがきついのですよね。太っているせいかと思っていたけれど、痩せた後も前をちゃんと閉めると少し息苦しい……。

　かといって、仕事上スーツを着る頻度は低いのでわざわざオーダーするのも、ねぇ？

　ネット検索してみると、女性だと服だけでなく胸の形にも影響するので結構悩む様子です。幸い（？）男性の方が発症率が高いのですけど。

　そんな身体なので、ミステリであるような死体入れ替えトリックは私には使えないのでした。いやまぁ、DNA鑑定がある現実現代で死体入れ替えトリックはほぼ無理だと思いますが。

　しかし、時代をさかのぼれば、いざという時に死体の身元が判別つくようにセーターの柄に凝ったとか入れ墨をしていたとかのお話もあるわけです。

　そういう意味では、手間いらずのお得な身体なのかも？

　あんまり創作で鳩胸を見たことが無かったので調べてみたら、鳩の擬人化キャラぐらいしか見つかりませんでした。何かいいネタに使えないかな……

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