第76話 無意味スペックーストーリー

 掃除機を新調しました。タイから日本に戻ってきたところで買ったので、そう古びた訳ではないのです。しかし、メインで使う妻が、重くて肩が凝ると言うのでは仕方がない。


 色々調べて、軽さ重視しつつも吸引力も使用時間もそこそこで値段が高すぎないものをチョイス。

 この時に知ったのですが、吸引力をワットで示してたり、パスカルで示してたりと色々なこと。

 単に吸引の圧力であるパスカルは、細工がしやすい。同じマシンでも、吸う風量を極端に増やすと圧力の計測数値は上げられるので。

 モーターのパワーに繋がるワットの方がまだ信用しやすいのですが、それですらゴミを本当に取れるかどうかに直結しないそうで。

 欧米基準で実際にゴミがどの程度取れるかというダストピックアップ率というのがあるのですが、このテストで使うゴミは硅砂。要するに普通の砂であり、靴履いて家に上がらない日本にあった方法ではないのです。


 現実でもこんな感じで、単純にスペック表だけ見ると騙されるよ、というお話。

 最近はステータスの見れる異世界も多いですが、見えてるのが実は意味のないスペックだというのも面白いかもしれません。

 その世界では皆、意味がないと思ってステータスを見るのをやめているけれど、異世界出身者がよく見たら……的な感じでしょうか。

 

 

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