第15話 極めすぎた技術-ストーリー
魔法で動くマリオネット、魔導傀儡が広く普及している世界。
その素材は木や焼き物、金属などが普通なのだが、一人の職人が動物の腱や骨を使うと高性能な傀儡を作れる事を発見。
現実世界で、カラクリ人形のバネに鯨の髭を使うようなものですね。
その職人は傀儡職人界隈では著名人となるが、辺鄙な田舎に工房を構え、弟子も持たずにお気に入りの少女型傀儡1体だけと暮らしている。
ある日、パトロンとの連絡役から、職人に対して異端の嫌疑がかけられている事を教えられる。
理由は、同居している少女型傀儡の出来が良すぎる事。普通の傀儡は機械的な反応しか返せないのに、その少女型傀儡は人間としての自然な反応をしているように見える。
本当に人間の霊魂が入っているのではないか、つまり職人は実は悪の死霊術師ではないかという疑惑。
そんなことあるものか、とその場では一笑に付した職人だったが、心当たりはあった。
少女型傀儡の挙動が職人の意図していたレベルを超えている事は、職人自身が一番痛感していた。そして、少女型傀儡には流行り病で亡くなった妻と子の遺骨を組み込んでいる。
もし、妻と子の魂が宿っているなら、家族としては喜ばしい。しかし、そうであれば異端の死霊術師として殺されてしまうだろう……
というところまではサクッと決まったのですが、ここからどう料理しようかで迷うところ。
保身のために少女型傀儡を破棄し、自らの技術を封印するのか。
少女型傀儡と何処かへと姿を暗ますのか。
あるいはダークサイドの人物からの勧誘……
別の何かと結合するまで少し寝かせておきましょう。
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