第121話 異世界転生前に、許可証申請をお忘れなくーストーリー

 中国では「転生を行う際に事前に政府への申請を行い、許可を得ること」という法律があるそうで。

 まあ、チベット仏教のコントロールのためなんですけどね。ダライ・ラマやパンチェン・ラマは死後その記憶を維持したまま転生するとされているので。

 法律で禁止しておけば、転生したとする人物が現れた段階で合法的に逮捕できる、ということなのでしょう。


 政治的な思惑とかを全部無視してネタとして考えると、中国政府が「あなたが死後に転生することを許可します」という書類を出すわけですね。これは中々面白い。

 異世界転生にもそういう許可証があっても良いんじゃないでしょうか。

 自殺をさせないために免責事項として「ただし、意図的に死を選んだと確認された場合、許可が取り消される場合があります」とか記載しておいて。


 ……現代ベースの少し不思議な話の掌編でいけるかも。


 市役所窓口職員の主人公のところに異世界転生許可証を交付して欲しいという市民がやってくる。

 まだ新人の主人公は、出したことのない書類なので先輩職員にヘルプを求める。

 先輩の手伝いもあって無事許可証交付を終わらせる。

 何とか間に合ったと感謝して帰っていく市民を見送る主人公。

 「うちの市、こんなジョークみたいな許可証も用意してるんですね」と言おうと思ったら先輩職員の姿は消えている。

 あれ、そもそもあんな先輩職員いたっけ?

 そう思ったところで救急車の音。市役所の前で交通事故があったという騒ぎが聞こえてくる。

 

 とこんな感じで。オチがちょっと弱いけど、掌編レベルならいけるかな?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る