第120話 赤鰯ーガジェット
異世界ファンタジー的には、錆びたり折れたりでそのままだと使えない武器はイベントを経ることで超強力な武器になるのがお約束。
個人的にはWizardry外伝Ⅱのさびつきしやいば→ベイキングブレードが印象的。なにせ、鍛え直すのにロードが一人灰にならないといけないという重い代償があるのです。
創作的には指輪物語のナルシル→アンドゥリルの方が大事でしょうけれど。
かつて先祖が冥王と相討ちになったときに折れた剣が鍛え直され、子孫が復活した冥王の軍勢と戦う際に振るわれるという流れ。
原作だと旅に出る時に鍛え直されるのですが、映画版だと鍛え直す時期を決戦時期ギリギリまでズラしていました。やっぱり、美味しいイベントだからですね。
しかし、そんな美味しいイベントに背を向けて、錆びたまま『触れたものを錆びさせる剣』として使うのもありかなと。ダンジョンズ&ドラゴンズ伝統のラスト・モンスターの系統ですね。
名前はあえての赤鰯。本来は手入れが悪くて錆びだらけになった刀を揶揄したという言葉ですが、こちらは鍔迫り合いをした途端、相手の剣を錆びさせ、金属鎧も一度当たれば使い物にならなくなるという恐ろしい武器。
しかし、こちらの剣も錆びているので切れ味は良くないはず。
鈍器として使うのか、別の武器との二刀流か、あるいは武装解除で満足する不殺系キャラなのか……
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